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大きなスタイルチェンジも? 明暗分かれる、メジャー復帰1年目のNPB成績

来季は田中賢介、中島裕之、松坂大輔ら日本球界へ復帰する選手が多い。MLBからNPBに復帰した選手の成績を見てみると、明暗が分かれている。果たして、来季彼らはどのような数字を残すのだろうか?

2014/12/20

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☆主なメジャーから復帰した日本人投手

五十嵐 亮太 (ソフトバンク) 【ヤクルト→NYMほか(10~12)→ソフトバンク】
渡米前:10年 507試合 47勝29敗 54S 53H 防御率3.28
帰国後:2年 114試合 4勝 6敗 14S 55H 防御率2.00
復帰1年目:51試合 3勝 3敗 12S 11H 防御率1.53(2013年)
 
ヤクルト時代には日本最速(当時)をマークした速球王。帰国後はアメリカで覚えたナックルカーブを武器に鷹の強力リリーフ陣の一翼を担う。
 
井川 慶 (オリックス) 【阪神→NYY (07~11)→オリックス】
渡米前:8年 190試合 86勝60敗 1174奪三振 防御率3.15
帰国後:3年 29試合 7勝12敗 105奪三振 防御率3.76
復帰1年目:12試合 2勝 7敗 36三振 防御率4.65(2012年)
 
期待されてのヤンキース入りだったが最後の3年間はメジャーに上がれず。オリックス入団後も往年のキレは戻らず1軍定着にはいたっていない。
 
岡島 秀樹 (横浜DeNA) 【巨人→日ハム→BOS(07~11)→ソフトバンク→OAK(13)→ソフトバンク→横浜DeNA】
渡米前:10年 507試合 34勝32敗 41S 21H 防御率3.36
帰国後:2年 100試合 4勝 6敗 9S 51H 防御率1.49
復帰1年目:56試合 0勝 2敗 9S 24H 防御率0.94(2012年)
 
アメリカで猛威を振るった〝あっち向いてホイ投法″は復帰後も健在。12~14年は一年ごとに日米を転々。
 
高橋 尚成 (横浜DeNA) 【巨人→NYMほか(10~13)→横浜DeNA】
渡米前:10年 245試合 79勝66敗 15S 1032三振 防御率3.71
帰国後:1年 10試合 0勝 6敗 33奪三振 防御率5.29
復帰1年目:10試合 0勝 6敗 33三振 防御率5.29(2014年)
 
MLBでは初年度に10勝をあげるなど先発リリーフの両方で活躍。復帰1年目の今季は好投した試合こそあったものの未勝利に終わった。
 
石井 一久 (13年引退) 【ヤクルト→LADほか (02~05)→ヤクルト→西武】
渡米前:10年 243試合 78勝46敗 1277奪三振 防御率3.38
帰国後:8年 176試合 65勝57敗 838奪三振 防御率3.94
復帰1年目:28試合 11勝 7敗 170三振 防御率3.44(2006年)
 
メジャー在籍中に技巧派にモデルチェンジ。復帰後8年間で6度の9勝以上と先発投手として安定した活躍を見せた。
 
佐々木 主浩 (05年引退) 【横浜→SEA (00~03)→横浜】
渡米前:10年 405試合 42勝33敗 229S 828奪三振 防御率2.31
帰国後:2年 34試合 1勝 5敗 23S 23奪三振 防御率4.40
復帰1年目:25試合 1勝 2敗 19S 18三振 防御率3.18(2004年)
 
歴代最高年俸となる単年6億5千万円で古巣横浜に復帰。3連続被弾、3試合連続でサヨナラ打を浴びるなど全盛期の力はなかった。

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