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【8月16日~18日セ・パ第34節展望】首位広島と好調の阪神、どちらが勝ち越すか

2016年8月16日~8月18日までの第34節、勝負のポイントはどこにあるか。

2016/08/16

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<パリーグ>

1位・ソフトバンク(10勝1分)- 6位・西武(4勝1分) ヤフオクドーム、京セラドーム
 
 首位を走るソフトバンクだが、前節は3位・ロッテに負け越し、2位・日本ハムとのゲーム差が2となった。次節に日本ハムとの直接対決を引けているだけに、最下位・西武との戦いで勢いを取り戻したい。初戦の先発は、西武戦に11連勝中の武田が上がる。前回登板に続き岸との投げ合いになるが、ここは相性を味方にして、チームに弾みをつけてもらいたい。1日の移動を挟み、京セラドームで行う2戦目の先発は東浜が濃厚だ。打線の方は繋がりを欠き、得点力が上がってこないのが悩みの種だ。1番に中村晃を入れるなど、試行錯誤が続いている。
 
 西武は2節続けて勝ち越し、やや調子を上げてきている。首位・ソフトバンクとの対戦で、今の状態を確実なものにしたい。初戦の先発はエースの岸が上がる。上位チームとの対戦が続いているが、ソフトバンクには前回負けているだけに、リベンジしたいところだ。移動日を挟んでの登板は、前回プロ初完封の多和田が上がる。上位2チームとの対戦で好投できれば、自信が付くはずだ。打線の方は浅村が好調をキープ、森の状態も良く、打線を活発にしている。前節、1試合4安打をマークした秋山も調子を上げている。

 

2位・日本ハム(10勝)- 5位・オリックス(5勝) 札幌ドーム
 
 次節に首位ソフトバンク戦を控えている日本ハムは、この3連戦をきっちり取りたいところだろう。先発ローテの巡りは苦しいが、勝ちきれるかどうか。初戦には、前週の西武戦で4回3失点で降板したバースが上がる。同じような内容だと苦しい戦いになるだろう。3戦目先発予定の増井は先発転向後3試合目になる。まだ先発での勝ち星はないが、前回は7回2失点にまとめている。打線の方は、1番の西川が前節9安打をマークするなど、リズムを作っている。大谷を起用するこの3試合は、攻撃陣の奮闘が期待される。
 
 オリックスは前節、投手陣が崩れて負け越した。調子の良さが停滞した今こそ、踏ん張りたい。初戦の先発は、西の故障離脱からチャンスをもらった東明があがる。今季、調子が良くないなかで過ごしているが、反撃の契機にしていきたいところだ。2戦目は山田、3戦目は中5日で松葉との情報だ。西、金子を投入できずに苦しいが、若い力で打開していきたい。打線の方は糸井の調子が良くない。好調をキープしている中島、モレルで糸井を援護したい。日本ハムの先発陣をいかに崩せるか、来年以降を見据えたい。

 

4位・楽天(7勝)- 3位・ロッテ(12勝) koboスタ宮城
 
 連敗中の楽天は苦しい戦いが続く。初戦の先発は塩見が上がる。前週の同じカードでは6回1失点とゲームを作った。なかなか勝利数が増えていかないが、もう一皮破りたいところだ。2戦目は今季初めて菊池が上がる。3戦目は釜田という陣容だ。打線の方は、ペゲーロ、ウィーラー、アマダーの外国人や移籍加入の今江、ベテランの松井稼を積極起用するなど、将来を見据えるより、現実路線のオーダーを組んでいる。いかにチームを成長させていくか。梨田監督の采配に注目していきたい。
 
 3位のロッテは、前節、ソフトバンクに4月以来となる勝ち越しを挙げた。投手陣の巡りが良かったとはいえ、ここで3連勝して勢いをつけていたいところだ。投打とも状態は良く、逆襲の気配が漂う。先発陣は、スタンリッジ、二木、唐川の順になりそうだ。スタンリッジは調子を上げ、唐川は前回登板で完封勝利を挙げるなど、信頼度が増してきている。やや弱いとされてきた裏ローテだが、心配はなさそうだ。打線の方は、リーグ唯一の3割打者・角中の存在が頼もしい。デスパイネの調子も悪くなく、彼ら二人の前に走者を出したいところ。チーム状態がいいだけに、上をしっかり追いかけていきたい。

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