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【8月9日~11日セ・パ第32節展望】中日・谷繁監督休養、森監督代行の采配はいかに?

2016年8月9日~8月11日までの第32節、勝負のポイントはどこにあるか。

2016/08/09

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<パ・リーグ>

2位・日本ハム(11勝)- 6位・西武(6勝) 札幌ドーム
 
 2週間前とは場所を変えてのリターンマッチになる。前回は日本ハムの2勝1敗だったが、今節はどちらに転ぶか。日本ハムはバースが6月20日以来の先発マウンドに立つ。5日に救援としてマウンドに上がっているが、メンドーサの代役に抜擢された。西武戦は先発投手として3勝を挙げた相手でもあり、相性を味方につけたい。3戦目は増井が先発2戦目の舞台を踏む。やや裏ローテは手薄だが、うまく穴を埋めていくだろう。打線は、週末にソフトバンクに打ち勝ち、勢いに乗っている。特に、日曜日の試合では主砲の中田が試合を決めただけに、ムードは最高だ。大谷、中田、陽の中心選手が好調とって、3連勝と行きたい。
 
 一方の西武は、14カード連続勝ち越しがなくどん底状態だ。最下位を独走しかねない状況に陥っている。そんななか、初戦の先発・岸にはカード頭をとりたい。ポーリーノ、多和田ら、結果が残っていない投手が先発予想されるが、野田、小石らの選択も考えたい。打線は相変わらずリーグ2位の打率を誇っている。前節までは金子が絶好調。栗山、浅村のバットも振れていた。つながりが悩みの種だが、ポテンシャルの高い打線だけに、うまく選手のモチベーションを高める手立てがほしい。

 

5位・オリックス(4勝)- 1位・ソフトバンク(11勝) 京セラドーム
 
 構図としては下位に低迷するオリックスと首位ソフトバンクと差はありそうだが、拮抗した戦いになりそうだ。オリックスの投手陣が安定しており、攻略はそう簡単ではないからだ。初戦の先発は西が上がる。2連敗中ではあるが、決して悪い状態ではなく、前回は9回途中2失点と安定していた。山田を挟んで、3戦目はエースの金子と、勝負できる陣容がそろっている。打線は月間MVPを獲得した安達が土曜日の試合から1番に抜擢されたほど俄然、好調だ。4番・T-岡田の調子も良く、中島が2軍から昇格、日曜日の試合ではホームランも放った。チーム状態が悪くないだけに、対戦成績を少しでも良くしたい。
 
 ソフトバンクは前節、日本ハムにホームで負け越し、出直しを図る。初戦の先発は武田。オリックス戦は2勝2敗の五分も、防御率は1点台と大崩れはない。ここ数試合、長いイニング登板が続いており、カード頭としてしっかり役割を果たしたい。2戦目は今季初勝利を挙げたばかりの攝津、調子を戻しつつある東浜が登板する。前回の勝利をつなげたいところだ。打線は、内川、今宮の当たりがやや止まったとはいえ、そこまで心配するほどではない。柳田、松田の調子が良く、そこへうまくつなげたい。投手陣が整備されてきているオリックスが相手だけに、少ない好機を確実に生かしたい。

 

3位・ロッテ(10勝)- 4位・楽天(6勝) QVCマリン
 
 3位と4位の対決もその差は11ゲームもある。クライマックスシリーズ争いはほぼ潰えている。ロッテにとっては、取りこぼしはできない。初戦の先発はスタンリッジ。ここのところ勝ち星がつかない投球が続いている。楽天戦は今季2戦目となり、前回は3回途中6失点でKOされている。調子が良い打線だけに、気をつけたい。2戦目は二木、3戦目は唐川だろう。ここへきて唐川には安定感が見えてきている。頼もしい存在だ。打線は一時期の不調を脱し、つながりも出てきている。得点の少なさはやや気になるところではあるが、うまく試合を運んで勝利につなげたい。
 
 楽天は、3節連続勝ち越し、チーム力がついてきている。今節は若手投手陣で挑むフレッシュな陣容だ。初戦は塩見が立つ。今季は安定しており、ゲームを作れる。2戦目は釜田、3戦目は安樂だ。安樂は前回登板で負け投手となったものの、8回2失点と仕事は果たしている。今季初勝利も近いだろう。打線は、4番のウィーラーが好調。復帰した茂木、1番を打つ島内も好調をキープしており、今江、アマダーと厚みがある。ベテランの松井稼も復帰し、心強い存在だ。3位ロッテに、しっかり土をつけておきたい。

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