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【MLB】イチローが日本人野手で孤軍奮闘、投手は一線級の活躍も。韓国人選手は野手大半が主力に

現在、メジャーで活躍している日本人選手は6人。過去には同リーグで5~6人の野手が活躍していたが、7月20日現在、日本人野手はイチローのみだ。

2016/07/20

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日本人投手6人がチームに欠かせない戦力

 ダルビッシュ有がDL(故障者リスト)から復帰し、日本人のMLB投手は、岩隈久志、田中将大、前田健太、上原浩治、田澤純一と合わせて6人になった。(現在田澤はDL入り)

 ひところに比べれば、数的には物足りないが、全員が一線級の活躍をしている。NPB投手のレベルの高さを物語っている。

 一方で今季、MLBの試合に出場した日本人野手は3人だ。(2016年7月20日試合前)

イチロー(マーリンズ)76試合170打数59安打0本塁打12打点8盗塁、打率.347

青木宣親(マリナーズ)67試合249打数61安打1本塁打11打点4盗塁、打率.245

川﨑宗則(カブス)3試合3打数1安打0本塁打0打点1盗塁、打率.333 
(青木、川﨑は現在マイナーでプレー)

 かつては松井秀喜をはじめ松井稼頭央、井口資仁、田口壮、城島健司など、常時5~6人の選手がプレーしていた時期を思うと、野手陣の現状は寂しい限りだ。

 代わってアジアの野球大国として注目を集めつつあるのが韓国だ。

 韓国のMLB投手は柳賢振(ドジャース)と呉昇桓(カージナルス)の2人。柳は今季、左肩の手術明けで7月に入ってようやく投げられるようになったばかりだ。今季阪神から移籍した呉は、防御率1点台をキープし、リリーフ陣の一角で奮闘している。

 そして、野手においては6人がプレーしている。

秋信守(レンジャーズ)31試合117打数32安打7本塁打17打点4盗塁、打率.274

姜正浩(パイレーツ)56試合175打数42安打11本塁打30打点2盗塁、打率.240

李大浩(マリナーズ)67試合187打数53安打12本塁打37打点0盗塁、打率.283

朴炳鎬(ツインズ)62試合215打数41安打12本塁打24打点1盗塁 打率.191

金賢洙(オリオールズ)46試合152打数50安打3本塁打11打点1盗塁 打率.329

崔志萬(エンゼルス)19試合32打数5安打0本塁打1打点1盗塁 打率.156

 このうち秋信守と崔志萬は韓国プロ野球(KBO)を経ずにマイナーに挑戦し、MLBまで這い上がったが、他の4人はKBO経由だ。

 2014年シーズンオフに野手の中ではKBO経由で初めてMLBと契約した姜正浩が、2015年の1年目に、内野守備で怪我をするまで15本塁打58打点打率.287と活躍したことで、MLB側に「KBO選手は通用する」という認識が広がり、朴炳鎬、金賢洙もメジャー契約を勝ち取った。

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