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【6月3日~5日交流戦第2節展望】セパの首位が直接対決。菅野vs好調日本ハム打線の行方

2016年6月3日~5日までの交流戦第2節、勝負のポイントはどこにあるか。

2016/06/03

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塩見は悪い流れを断ち切れるか

阪神(セ3位)―西武(パ4位) 甲子園

 

 連勝して仙台から戻ってきた阪神は、打線好調の西武を迎え撃つ。初戦の先発は岩貞が上がる。セリーグの打線を牛耳ってきた岩貞が、強力・西武打線に対してどれほどのピッチングができるかは見ものだ。2戦目の岩崎は復帰2戦とも好投している。西武打線を抑えて自信をつかみたい。打線はやや若手陣に疲れが見え始めてきたが、西岡が復帰して穴を埋めようとしている。一時期の絶不調を脱した鳥谷と打線を引っ張りたい。

 西武は2連勝して勢いに乗る。投打にかみ合った試合が続いているだけあって、チームの雰囲気はいい。ただ、先発投手陣には不安を抱える。初戦はバンヘッケンが昇格して登板する。未だベストピッチを見せていないだけに不安は募る。打線は中村と浅村が前節は振れていた。岩貞、岩崎を相手にどう打線を繋げていくか。秋山、栗山の出塁がいいだけに、ポイントとなるだろう。

 

ヤクルト(セ6位)―オリックス(パ5位) 神宮

 

 ともに下位に低迷するチームが対戦する。浮上のきっかけを見つけ出したい。ヤクルトの初戦はエースの小川が登板する。4試合連続で勝ち星から遠ざかり、彼の調子がそのままチームの状況へと繋がっている印象だ。何とか打開していきたい。3戦目に登板する原樹理は3連敗中。背水の陣で臨みたい。打線は3番の山田の勢いが止まらない、大引、坂口の1、2番が定着し、畠山、雄平も復調気配。打線に問題は何1つない。

 対するオリックスは状態が最悪だ。投打で引っ張る選手が出てこなければならない。初戦先発は東明がマウンドに上がる。いまだ不調を脱し切れていないが、キッカケさえつかめば、立て直せるはずだ。2、3戦目は山崎福、ディクソンの予定。山崎は高校・大学と慣れ親しんだ舞台で本領を発揮したい。打線は主軸探しに迷走している様子だが、ここは4番に生え抜きのT-岡田を据えて打開したい。彼にチームの顔として打線を引っ張ってもらうしかない。ここ数試合は2番に入って調子のいい小島、糸井と左打者が並ぶが軸を固定させて戦うべきだ。

 

中日(セ4位)―楽天(パ6位) ナゴヤドーム

 

 前節負け越した中日は、パリーグ首位のソフトバンクと五分の戦いを演じ、調子は悪くない。初戦の先発はジョーダンを起用する。3勝0敗と安定感のあるピッチングを見せている。不安要素はどちらかというと、クローザー田島につなぐまでの中継ぎ陣といえる。岡田らに期待したい。打線はこの数試合はナニータ、平田が当たっていた。大島の出塁率もよく、打線は機能しているといえるだろう。オーソドックスな戦いだが、その王道こそ中日らしさ。正攻法の戦いで勝利を重ねたい。

 パリーグ最下位の楽天は苦しい戦いが続く。初戦の先発は前回の登板で9連敗中のチームを救った塩見が上がる。今も連敗中とあって塩見には大きな期待がかかる。塩見がしっかりゲームを作って悪い流れを断ち切りたい。打線は2日の試合で国産打線を組んだものの、結局、1安打しか打つことができなかった。相手の初戦先発のジョーダンはサウスポーだが、左偏重打線がどう攻略していくことができるだろうか。岡島、茂木を並べる形で、積極的な打線組んだほうがいい。打線の厚みを考えれば、送りバントのような手がたい策では状況は変わらないだろう。百戦錬磨の梨田監督がどのようにチームを立て直すか。

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