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田口麗斗、近藤健介、北條史也ら21U侍JAPAN組。国際大会で得た経験を糧にチームの中心選手へ

2年前「第1回21Uワールドカップ」を戦った選手たちはこの貴重な経験を糧に、各チームで成長を遂げている。

2016/05/24

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大会が貴重な経験に

 アマ側は、現在のプロのメンバーでいうと、ルーキーとして開幕スタメンに入ったDeNAの柴田や開幕ローテーションに入っていた巨人の桜井俊樹(故障離脱)、先日プロ2勝目を挙げたカープの横山などだ。
 
 柴田は当時の経験をこのように語る。
 
「プロの選手がどのレベルでやっているのかが分かりましたね。それぞれに勝負できるものがあるんだなぁって。プロとアマチュアの差を感じましたし、自分がプロに行きたいという想いを強くしてくれた経験でもありました」
 
 また、巨人の桜井は大学3年時に代表に選出。「プロの方々の体のケアの仕方とか、また豊田さん(清、巨人コーチ)には身体づくりの話を聞いて、すごく勉強になった」とその後の学生野球に生かして成長した選手もいる。
 
 もっとも、学んだのはアマチュア側だけではない。
 高城は言う。
 
「プロとアマの混合チームなんですけど『俺たちはプロなんだぞ』という空気をださないように気にはしていました。プロ・アマの溝は作らないようにしようと近藤(日本ハム)と話しましたね。プロは個々の頑張りでお金が変わってくるじゃないですか。でも、社会人や大学生はチームとして物事を考えていく。彼らと一緒にプレーをして不思議な気持ちでしたね。高校時代に戻ったような新鮮な感じもありました」
 
 チームが目指していた優勝は叶わなかった。
 しかし、一つの目標に立ち向かった若い世代は、チームを構成する中でそれぞれが多くのものを感じて、成長の糧にしていったということだろう。
 
 牧原は将来に思いを馳せる。
 
「近藤とかはレギュラーで出ていて、僕はまだそこまで出られていない。だから、すごく焦りはありますけど、でも、ちょっとずつ自分も試合に出られるようになってきたし、結果も出てきた。あそこでの時間が僕の中でいい経験になっているし、また他のメンバーがプロで活躍していていい刺激になっているのは間違いないです。それぞれでレベルアップして、みんなでまた違う形で同じ舞台に立ちたいですね」
 
 21U侍JAPANのチーム解散時、監督を務めていた平田勝男(阪神ヘッドコーチ)は選手たちにこう声を掛けたという。
 
「準優勝に終わったけど、これからはそれぞれのフィールドで頑張ってほしい。今日、負けたことが人生につながっていくはずだから」。
 
 指揮官の言葉を胸に、にわかに台頭し始めた21U侍JAPANの選手たち。
 それは、2013年からスタートした「侍JAPAN」事業が目指していたこともあるが、2年前に蒔いた種は確実に成長している。
 
監督
平田 勝男(阪神タイガース)
 
投手
中村 勝(日本ハム)※オーバーエイジ枠
今季 2試合に先発2敗
 
戸田 隆矢(広島)
今季9試合に登板、2勝0敗1S、防御率2.18
 
森 雄大(楽天)
今季登板なし
 
野村 亮介(三菱日立パワーシステムズ横浜~中日)
今季登板なし
 
田口 麗斗(巨人)
今季8試合 2勝2敗 防御率2.25
 
上沢 直之(日本ハム)
今季登板なし
 
山岡 泰輔(東京ガス)
今秋、ドラフト候補
 
桜井 俊貴(立命館大~巨人)
3月30日、プロ初先発。
 
横山 雄哉(新日鐵住金鹿島~阪神)
今季2試合 2勝0敗 防御率0.73
5月4日、プロ初勝利
 
熊原 健人(仙台大~DeNA)
5月3日プロデビュー
今季6試合 0勝0敗 防御率0.00
 
平良 拳太郎(巨人)
4月7日プロ初先発
今季1試合 0勝1敗 防御率9.82
 
捕手
近藤 健介(日本ハム)
今季43試合 打率.258 1本塁打 15打点
 
高城 俊人(DeNA)
今季9試合 打率.250 0本塁打 5打点
 
若月 健矢(オリックス)
今季6試合 打率.125 0本塁打 0打点
 
内野手
北條 史也(阪神)
4月3日 プロ初本塁打
今季31試合 打率.267 1本塁打 5打点
 
辻 東倫(巨人)
5月4日 プロ初安打
今季5試合 打率.125 0本塁打0打点
 
牧原 大成(ソフトバンク)※オーバーエイジ枠
今季9試合、打率.227 0本塁打 2打点
 
柴田 竜拓(國學院大~DeNA)
開幕スタメン
今季19試合 打率.205 0本塁打 2打点
 
外野手
鈴木 誠也(広島)
今季35試合 打率.258 4本塁打 22打点
 
武田 健吾(オリックス)
今季3試合 打率.000 0本塁打 0打点
 
笹川 晃平(東洋大)
今秋、ドラフト候補
 
畔上 翔(法政大~ホンダ鈴鹿)
 
榎本 葵(楽天)
今季から育成選手

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