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由伸巨人、得点力不足の要因――4番ギャレットと8番小林に何を期待するか【死亡遊戯コラム】

今季巨人の4番を任されているギャレット。鳴り物入りで入団した助っ人だが、期待通りの結果とは言いがたい。また今季正捕手の小林もディフェンス面で評価される一方、打撃に苦しんでいる。

2016/05/20

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阿部待望論も

今の巨人の得点力不足の大きな要因はこの4番バッターと、今年から正捕手を任せられた小林誠司の打撃不振にある。
主力投手が続々と離脱する中、リーグ2位のチーム防御率3.35とリードを含めたディフェンス面では大きな成長を見せる3年目キャッチャー。
しかし打者としての8番小林の打率.186は両リーグ規定打席到達64名中64位の最低打率。
144打席で0本塁打、長打率.233も12球団でぶっちぎりの最下位。
酷な言い方をすると、今の巨人は下位打線に投手が二人並んでいるようなものだ。
それでもギャレットが4番として文句のない成績を挙げれば、小林の攻撃力不足もカバーできるだろう。
だが、もしもギャレットの打撃が1カ月後もこのままならば、チーム内には阿部待望論が沸き起こるはずだ。
経験豊富な捕手として、そして頼れる左の長距離砲として。

今季41試合中、ともに40試合で先発出場しているギャレットと小林。
由伸監督が彼らに求める仕事は「4番打者」と「正捕手」。
何もひとりで阿部慎之助の代役をしろなんて無茶は言わない。
求められるのは「阿部のワリカン」だ。
4番ギャレットと8番小林誠司。
果たして、このふたりは阿部慎之助が背負っていた重圧と役割をうまくワリカンできるのだろうか?

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