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安定感のマートン、巨人戦に強いゴメス 2015年も外せないタイガースの最強助っ人コンビ

20日、セ・パ両リーグのベストナインが発表され、阪神からは鳥谷敬に加え、ゴメスとマートンの助っ人コンビが選ばれた。阪神で外国人2人が同時にベストナインに選ばれるのは初めて。タイガースにとって打の助っ人二人は来季も外せないピースだ。

2014/11/21

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巨人戦で強さを発揮したゴメス

 春季キャンプ直前、夫人の出産や自身のケガなどもあり、ゴメスの合流は大幅に遅れた。必然的に調整も遅れ、オープン戦も終盤に出場しただけで開幕を迎えた。

 阪神ファンの多くは「また神のお告げとか言って帰国しないだろうか」などと心配したが、開幕戦で来日初安打・初打点を記録すると一気に波に乗った。

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 開幕戦から10試合連続安打を記録すると、4月24日のDeNA戦まで25試合連続出塁をマーク。現監督の和田豊が現役時代の1997年に樹立した球団記録を更新し、最終的には27試合まで連続出塁記録を伸ばした。

 143試合に出場し、打率.283、26本塁打、109打点。球団史上初となる来日初年度での100打点を達成し、打点王のタイトルを獲得した。

 月別成績を見ると、5月に打率.225と調子を落とすなど、マートンと比べて安定感があるとは言えない。しかし、永遠のライバル・巨人に対し、ゴメスは強さを発揮した。

 巨人戦での打率は、ヤクルト戦の.376に次いで高い.307。巨人戦での6本塁打は球団別では最多だ。また、巨人の本拠地・東京ドームで打率.341、4本塁打と巨人投手陣を圧倒した。

 クライマックスシリーズを突破し、9年ぶりに日本シリーズ進出を果たしたが、ペナントレースで巨人に敗れたのは事実だ。

 来季こそ10年ぶりの優勝といきたいが、このオフ、鳥谷敬のメジャー移籍が濃厚とも言われている。10年連続全試合出場の鳥谷の穴は、攻守両面で大きい。

 攻撃面での穴を少しでも小さくするためにも、マートン、ゴメスの両助っ人には今季以上の活躍が求められる。

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