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亀井が立ちはだかる由伸巨人の「レフト争い」。指揮官が待ち焦がれる大田・中井の覚醒【死亡遊戯コラム】

開幕からスタメンを固定して戦っている今年の巨人も、唯一レフトだけは様々な選手を試している。ベテランの亀井がレギュラー筆頭格だが、中堅どころのONの二人の奮起を期待したい。

2016/04/15

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ON砲の目覚めはいつ?

15年春のオープン戦では1軍の4番打者を託されながらも左太もも肉離れで戦線離脱した大田。
13年夏に3割を越える打率を残し二塁レギュラーを掴みかけながらも左膝靱帯損傷でチャンスを棒に振った中井。
勝負どころでいつも故障を繰り返す男たち。
彼らがレフトのポジションを奪う上での最大のライバルはもちろん33歳の亀井だ。
打撃の確実性、守備の安定度、経験値、そのすべてで背番号9は抜きん出ている。
14日のヤクルト戦では「5番レフト」で起用されたことからも体調面が万全ならば亀井のレギュラーは堅いだろう。

それでも、長いペナントレース何が起こるか分からない。
ギャレットの体調不良でファースト先発が回ってきた中井のように、チャンスは突然降ってくる。
12球団トップのチーム本塁打数16を記録する巨人だが「20代の右の長距離砲」がいない。
坂本や長野は中距離打者だし、助っ人クルーズもロッテ時代は16本塁打が最多。
元本塁打王の村田は今季いまだ本塁打なし。
だからこそ由伸監督もパワーが売りの大田と中井を我慢強く1軍で起用し続けているだろう。
今こそ、数年前に多くのファンが夢を見たジャイアンツ球場の「ON砲」の覚醒を待ちたい。

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