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ファイターズ・有原航平、入団2年目のダルビッシュ有を彷彿させる本格化の過程

昨年に比べて、開幕からまだエンジンがかかっていないファイターズだが、2年目の右腕が本格化しつつある。

2016/04/17

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クライマックスシリーズの経験を2年目に

 4月上旬に7連勝と開幕ダッシュに成功した昨季に比べると、今季は春がちょっと遅い。打線もいまひとつ振るわない。ため息が出るような凡ミスも出る。

 そんなファイターズにあって、ひとり気を吐いているのが2年目の有原だ。
 彼は2勝を記録しているが、どちらも価値ある勝利だった。

 3月27日の千葉ロッテ戦ではスタンリッジとの投手戦を制し、8回無失点で1-0の立役者に。大谷、メンドーサで落とした、開幕2連敗の重いムードを払拭した。
 続く4月3日のソフトバンク戦では8回1失点、武田との投手戦を制した。それは昨季4敗と勝てなかった、天敵からの初白星だった。
 昨季8勝を挙げて新人王に輝いた有原だが防御率4.79、被本塁打13本と安定感を欠いた。
 その有原が重圧のかかった試合で結果を出せているのは、昨季クライマックスシリーズでの経験が大きい。

 背水の陣となった千葉ロッテとの3戦目で中継ぎとして初登板、鬼気迫る投球を見せ、終盤の逆転勝ちを呼び込んだ。だが続く4戦目では6回からマウンドに上がり、7回表、先頭打者のデスパイネに高めに浮いたストレートをバックスクリーンに叩き込まれてしまう。この被弾によってシーズンは終わった。

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