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巨人開幕スタートダッシュの陰の立役者・小林誠司は正捕手に完全定着となるか

開幕前の野球賭博問題などで、批判の的となった巨人だが、開幕ダッシュに成功した。その立役者の一人が小林ではないか。

2016/04/03

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課題と言われた打撃面も成長

 本来ならば、今季は昨季一塁守備に就いていた阿部慎之助が捕手へ再コンバートされ、チームの正妻としてリスタートを切るはずだった。ところがコンディション不良で開幕に間に合わず現在も二軍調整中。復帰の見通しはまったく立っていない。さらに相川亮二までも開幕直前に腰の張りを訴え、両ベテラン捕手が一軍メンバーから外れる事態に陥っている。だが、それでも周囲にまったくと言っていいほど緊急事態の「き」の字も感じさせていないのは、小林の孤軍奮闘があるからこそに他ならない。

 もう1つの課題である打撃に関しても、小林はきっちり仕事を果たしている。打率こそ.207だが、今季は現在のところ得点圏打率で.375のハイアベレージを記録している。これは堂々のチームトップの数字であり、とにかく勝負どころで滅法強い。実に頼もしい急成長ぶりだ。

 入団当初は「細身」という印象だったものの2年かけて猛練習と肉体改造にも取り組んだ結果、現在は明らかにひと回り、いやふた回りぐらいに身体が大きくなった。きっと努力の賜物だろう。ようやく才能が開花し始めたGのキーマン・小林に注目したい。

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