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投球の幅を広げた楽天・釜田佳直。ゴロを量産、107球から見えた成長

楽天の釜田佳直が、27日の登板で勝ち負けはつかなかったが8回無失点にソフトバンク打線をおさえた。

2016/04/03

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同級生との投げ合いが刺激に

 昨年はトミー・ジョン手術からの復帰シーズンになった。8月29日西武戦で685日ぶりの1軍復帰登板を飾ると、味方打線の力強い援護射撃もあり、1074日ぶりの先発勝利を収め、「ただいま。帰ってきました」と本拠地で歓喜の復帰宣言。

 以降3試合で投げて4戦1勝1敗、防御率6.75の成績を残すシーズンになった。しかし、本人も良く自覚するように、復帰はしたが、復活したわけではない。今季は完全復活へ向けての試金石となる重要な1年。その最初の一歩を良い形で踏み出すことができたのは、3年越しのリベンジを目指す楽天にとって大きな朗報だ。

 好投の背景には、ホークス先発が同じ93年生まれの武田翔太だったことも大きい。ルーキーイヤーの2012年、釜田が交流戦の甲子園でデビューを飾ると20試合112.1回で防御率3.28、7勝4敗。武田は7月にプロ初登板を踏むと11試合67回で防御率1.07、8勝1敗。一時は共に新人王候補に挙げられるほどの躍進だった。

 同級生に対する強烈なライバル意識が、好投へのエネルギーになった。初登板で見せた、新生・釜田のスタイルは今季通用するかどうか。2戦目が重要な試金石となる。

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