「一軍の起爆剤になるような選手を」ドミニカカープアカデミー出身・バティスタへの期待
ロサリオなどの活躍で、改めてドミニカ共和国の広島東洋カープアカデミーが注目を集めた。今年も春季キャンプに3名のアカデミー生が参加している。現地のスタッフも彼らに期待をかけている。
2016/02/07
高橋康光
アカデミーのコーチも活躍を期待
アカデミー出身で、カープでもプレーしたフェリシアーノコーチも打者の二人、特にバティスタに活躍のチャンスがあるのではと語っている。
「彼らはストライクゾーンの広さについてもっと意識する必要がありますね。例えば、バティスタはストライクゾーンにきた変化球はうまく対応しますが、ボールゾーンの球にも手を出してしまう。ドミニカと日本では若干ストライクゾーンが違うので、見極めが大事です。
一方、メヒアは変化球に対し体が早く開いてしまうことがあります。日本の投手はこちらより変化球を多投しますし、制球力も高いので日本のストライクゾーンに早くアジャストすることが大事です。こうしたことは日ごろから言ってきましたが、彼らも日本のキャンプを経験して、色んなピッチャーを見て、対戦したことできちんと実感できたと思います。日々進歩していますよ。バティスタは非常に優秀な打者ですし、プレーするチャンスをもらえれば早く対応できると思います」
またフェリシアーノコーチにロサリオ退団の件について聞いてみると、「野球に限らず、家庭でも同じことです。文化の違いといえばそうなのでしょうが、モチベーションが途切れたり、我慢が続かない、規律が守れないというのはドミニカ人の悪い部分ですし、私も心配している点です。アメリカでも、日本でも失敗してしまうドミニカ人の若者はそうした部分が出てしまいます。ロサリオも才能豊かな選手ですが、多少の成功を経て次の目標を失ってしまったのかもしれません。我々もがんばってここの選手に日本で成功できるためのサポートをしたいと思います」と答えてくれた。