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【PR】なぜこれほどベイスターズは弱いのか?――2010年に知った異常事態<村瀬秀信氏インタビュー#1>

このたび、『4522敗の記憶 ホエールズ&ベイスターズ 涙の球団史』(双葉社刊)が文庫化された。著者・村瀬秀信氏がこの書籍を通じて野球ファンに伝えたかった思いとは――。2回にわたりインタビューをお届けする。1回目はそもそもこの書籍がどのような経緯で誕生したかを中心に伺った。

2016/01/28

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選手・関係者含め50人以上に取材

 大変節の時――確かに暗黒時代を呼ばれた過去を内部に切り込んで紐解くには、このチャンスしかない。
 
 インタビューし、掲載されている選手や関係者は37人にも及ぶ。村瀬氏は、突きつけられる現実に涙と苦しさを滲ませながら、それらを丁寧に本書に編み込んでいった。
 
「いろんな人に話を聞いていくと同じ出来事であっても捉え方が違うんです。そこをひとつの視点に絞ってしまうと偏ってしまうので、いろんな見方があるんだよとバランスをとりながら書くことは心がけましたね。まあ読む人によっては偏っていると思うかもしれませんが(苦笑)。実はこの本を書くにあたって話を聞いた人の数は50人以上になります。構成の都合上、割愛させて頂いたのですが、そこで聞いた話や想いの積み重ねが行間に生かされていると思いますね」
 
 人によってインタビューは10時間以上におよび、さらに翌朝電話が掛かってきて話の続きを聞かされたこともあった。こういったあらゆる人のチームに対する考えや想い、悔しさが本書に命を吹き込んだ。
 
「だからこれは僕が書いたモノじゃないんですよ。関係者の話をはじめ、僕が球場に行ってファンの人から直接聞いた想いや嘆き、あらゆる真偽不明の噂話も含めて、そういうものが全部入っているんです。僕はそれをまとめただけ。とくに積年のホエールズとベイスターズファンの想いは色濃く反映されていると思いますね」
 
 球団を見続けてきた人たちの、あまりにも濃密な愛憎劇。村瀬氏は「だからもう二度と書けないですね。経験したことのない熱量を使いましたから……」と、かぶりを振る。

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