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阪神・江越は山田や柳田に匹敵する身体能力。金本監督はどこまで将来を見据えた起用ができるか

金本知憲新監督を迎えた、2016年の阪神。「ベテラン依存」からの脱却を図る上で、期待の若手が台頭することが不可欠だ。

2016/01/26

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指揮官も期待大

 ブレイクするための条件、ふたつめは「首脳陣からの期待」だ。
 若い選手が一軍でそれなりに結果を残すためには、ある程度「我慢」して起用してもらう必要がある。そのためには、当然首脳陣から高い期待を寄せられていなければならない。
 
 山田哲人も、プロ1年目の11年にはシーズン通じて二軍でのプレーに終始したが、同年クライマックスシリーズでいきなり先発に抜擢されるなど、「将来を見据えた」起用をされたことが、14年の大ブレイクに繋がっている。
 
 では、江越はどうか。金本監督は「阪神にいないタイプ」と高く評価。昨季後半の起用法を見ても、チームとして彼を成長させたいという意図が透けて見える。また、スポーツ誌によるアンケートでも阪神の「飛躍を期待する野手」部門で堂々トップ。今季は大きなケガや不調がない限り、開幕から起用される可能性は非常に高い。
 

マートンの退団で、外野はし烈な競争へ

 ブレイク条件、三つめは「チーム状況」だ。いくら有望な若手が伸びてきても、同ポジションに不動のレギュラーが君臨していれば、チームは「実績」を重んじた起用をせざるをえない。また、前述のように、ある程度「我慢」の起用を続けるためには、ポジションを「1枠」、育成のために犠牲にしても戦える戦力が整っている必要がある。
 
 例えば、現在巨人の主将を務め、侍ジャパンでも正遊撃手に君臨する坂本勇人は、08年開幕戦で負傷離脱した二岡智宏に代わって遊撃に定着。他ポジションに不動のレギュラーがいたこともあり、多少の不調でも外されることなく、全試合スタメンで起用されたことが翌年以降の成長に結びついている。
 
 今季の阪神外野陣は、マートンが退団。センターも大和の内野手再転向が噂されるなど、レギュラーを確約されているのはライトの福留孝介のみ。江越にポジションが与えられる可能性は非常に高い。
 
 ただし、08年の巨人のように「1枠」を育成目的のために犠牲にできるほど、余裕はない。実力、期待値から見て、江越が優先的に起用される可能性は高いが、結果が出なければ容赦なくスタメン落ち、二軍落ちということも考えられる。
 
 与えられたチャンスを、いかに掴むか。江越大賀「勝負の2年目」がはじまる。

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