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中日と育成契約で入団の多村。中村紀、柳瀬、脇谷と同じく再起を果たせるか

横浜、ソフトバンクで通算195本塁打を放った多村が育成契約で中日に入団することが決定。背番号215を背負い復活を目指す。過去には中村紀を筆頭に、堂上剛、脇谷、柳瀬、狩野らが育成契約から再起を果たした。

2016/01/16

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球界屈指の大砲も、毎年故障に苦しむ

 今月15日、自由契約選手となっていた元DeNAの多村仁志(38)が、中日ドラゴンズと育成選手契約を結んだことが発表された。背番号は215。
 
 1994年のドラフト4位で横浜ベイスターズに入団した多村は、プロ9年目の2003年に規定打席未満ながら打率.291、18本塁打、14盗塁を記録してブレイク。
 翌04年には球団史上初の40本塁打、100打点を達成した。05年にも2年連続の30本塁打となる31本塁打、06年には第1回WBCに選出され世界一に貢献するなど、球界屈指の大砲として名を馳せた多村。しかしファミコンゲームの「スペランカー」に例えられるほど故障に弱く、06年オフにはソフトバンクにトレードされた。
 
 ソフトバンクでは10年に自己最多の140試合出場、打率.324、27本塁打の好成績を残した。しかし満足に活躍したと呼べるのはその年だけ。6年間の在籍で100試合以上出場したのは3度と相変わらず怪我に悩まされ続けた。
 12年オフにトレードで横浜復帰。13年には5月10日の巨人戦で代打2ランとサヨナラ3ランを放ち7点差逆転の立役者となった。
 
 今季は右の代打として後藤武敏が定着したことや乙坂智らのブレイクもあり出番が減少。1軍ではわずか4試合の出場、5月3日以降1軍に上がることはなかった。イースタンでは出場機会を限られながらもチーム2位の7本塁打、打率.319を記録している。
 中日では和田や小笠原らの引退もあり、野手では最年長となる多村。昨年の2軍成績を見る限り打撃は健在、課題の故障をなくし右の代打としてベテランの存在感を示したい。
 
 背番号215と共に再出発を目指す多村、過去には同じく育成契約から再起を果たした選手がいる。

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