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プロ野球、今世紀最高の「短期決戦の名将」5人。ポストシーズンで強さを発揮する監督たち

2022/10/22

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産経新聞社



トレイ・ヒルマン


 
【ポストシーズン通算成績】
2004年:1勝2敗(プレーオフファースト敗退)
2006年:6勝1敗(日本一)
2007年:4勝6敗(日本シリーズ出場)
計;11勝9敗
勝率:.550
※アドバンテージ除く、プレーオフ出場年のみ
 
 ヒルマン氏は、2003年より日本ハムの監督に就任。個性派集団をまとめる上で、選手のやりやすさを重視した。加えて徹底した準備で選手たちに勝利を意識づけさせ、チームを戦う集団へと変化させた。
 

 
 2006年にはレギュラーシーズン1位でプレーオフに参戦すると、第2戦ではソフトバンクのエース、斉藤和巳からサヨナラ勝ちをおさめ、25年ぶりとなるリーグ優勝と日本シリーズ進出を無傷で決めた。日本シリーズでは中日と対戦。黒星発進となったが、第2戦以降はプレーオフの勢いそのままに4連勝を果たし、日本一を達成した。
 
 翌2007年リーグ連覇を果たしたチームは、同年より開催となったクライマックスシリーズの第2ステージでロッテと対戦。3勝2敗と苦戦したが、日本シリーズへと駒を進めた。2年連続同カードとなった中日との日本シリーズでは、第1戦で白星をあげたのち、4連敗を喫し日本シリーズ連覇とはならなかった。
 
 ヒルマン氏は、2018年に韓国リーグにおいても、SKワイバーンズ(現SSGランダース)を率いて、韓国シリーズ優勝(シーズン成績は2位)を果たしており、短期決戦の強さがうかがえる。

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