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日本の他球団へ移籍した外国人選手。ルナ、クルーズ、スタンリッジの新天地での期待度

年明け時点で、日本で実績を挙げた3人の外国人選手が日本国内球団へ移籍を果たした。

2016/01/12

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日本人打者を知り尽くした安定感のあるスタンリッジ

 ソフトバンクと阪神の2球団に所属し、日本球界9年目の来季はロッテでプレーすることが決まったスタンリッジ。年齢は現在37歳だが、故障が比較的少なく1年間ローテーションを計算できる投手だ。スタンリッジの日本での8年間の成績は以下の通りとなっている。
 
◆ジェイソン・スタンリッジ 日本での8年間の投手成績
ソフトバンク
2007年 17試合 7勝1敗1ホールド 防御率3.00
2008年 3試合 0勝2敗 防御率7.62
阪神
2010年 23試合 11勝5敗 防御率3.49
2011年 25試合 9勝7敗 防御率2.92
2012年 25試合 7勝12敗 防御率2.69
2013年 26試合 8勝12敗 防御率2.74
ソフトバンク
2014年 26試合 11勝8敗 防御率3.30
2015年 23試合 10勝7敗 防御率3.74
 
07年にソフトバンクで7勝を挙げたが、翌年は成績が振るわず解雇。10年に日本球界に復帰し、阪神1年目の成績は11勝5敗で防御率3.49の成績を挙げた。その後11~13年と3年連続で防御率は2点台をマークした。
 
 14年に古巣のソフトバンクへ入団すると2年連続で二桁勝利を挙げ、リーグ優勝と日本一に貢献した。15年は日本シリーズ第5戦に先発し、6回無失点と好投している。昨季、9イニングでいくつ四球を与えているかを表す指標である「BB/9」は2.74と、安定感のある投球を見せている。
 
 球団を通じて「日本一の優勝トロフィーを千葉に持って帰ることができるよう頑張りたい」とコメントしたスタンリッジ。ロッテは昨季、クライマックスシリーズファイナルステージでソフトバンクに敗れ、日本シリーズ進出を果たすことができなかったが、2010年以来の日本一(レギュラーシーズンは3位)を目指す上で頼もしい助っ人が加わったことになる。
 
 昨季優勝という目標を果たせなかった広島、巨人、ロッテは日本球界で経験を積んだ助っ人に、少なからずその命運を託すことになる。
 
 今季、DeNAはラミレス新監督が指揮を執ることになったが、ラミレスもまた日本球界で経験を積み、成長を遂げてきた選手の一人だった。ルナ、クルーズ、スタンリッジの3助っ人にも、新天地でさらに磨きのかかったプレーを期待したい。

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