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イチローに始まる、登録名「名前」だけの系譜。楽天の哲朗は成功するか?

楽天の内野手、西田哲朗が2016年から登録名を「哲朗」に変更する。過去に登録名が「名前」のみだった選手は50名を超える。

2016/01/06

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名前のみの登録名変更で成功者は?

 なお、上記以外にも1989年、台湾から中日に入団した投手の陳義信が2年間「義信」と名乗っている。
 
 イチローの成功にあやかってこれだけ多くの選手が登録名を「名前」のみに変更したのだ。しかしイチローと同時に改名したパンチが、その年オフに引退したように、名前を変えたからと言って、成功するわけではない。実働が0~2年程度の選手も多く存在する。
 
 イチローの翌年、ロッテにドラフト1位で入団した大村三郎が「サブロー」で選手登録した時には「二匹目のドジョウがいるのか?」と揶揄されたが、巨人時代を除けば、通算で最長の21年間も登録名は「名前」だけ。大成功だったと言えよう。
 他にも10年以上「名前」の登録名だった英智(中日)、銀次(楽天)、鉄平(楽天・オリックス)などがいる。
 
 一方で1996年に選手登録したカズミのように、目が出なかったために2000年から斉藤和巳に戻し、ダイエーの大エースになった例もある。
 
 登録名が「名前」のみで最多は「誠」だ。萩原誠、佐藤誠、相内誠の3人いる。
 
 なお巨人は、登録名「名前」のみは認めていない。2010年以降のMICHEALだけだ(実際、カツノリ、隼人、サブローは巨人在籍時にはそれぞれ大村三郎、中村隼人、野村克則と登録名を戻した)
 
 日本ハムも「名前」のみの登録選手は2002年の隼人と2005-2008年のMICHEALの2人しかいない。
 
 西田哲朗改め「哲朗」は、プロ入り6年目の中堅。2014年には主に遊撃手として131試合に出場したが、昨年は62試合の出場にとどまった。
 
「心機一転、新たな気持ちで取り組みたい」とのことだが、イチローやサブローのように、改名の効果が表れるだろうか。

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