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ドラフトの「注目の的」…6球団以上から重複指名を受けた選手たち。今年のドラ1は何球団競合に?

2023/10/16

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産経新聞社



清宮幸太郎(7球団競合)


 
出身:東京都
投打:右投左打
身長/体重:184cm/98kg
生年月日:1999年5月25日
ドラフト:2017年ドラフト1位
 

 高校時代に大きな注目を集め、現在は北海道日本ハムファイターズに所属する清宮幸太郎。清宮も7球団から指名を受け、大きな期待を受けてプロに進んだ選手である。
 
 高校時代の実績はまさにずば抜けており、高校通算で111本塁打を放つなど長打力を発揮し続けた。清宮が高校1年の夏(2015年)は、早稲田実業が甲子園に出場。清宮の甲子園デビューとなった今治西高校(愛媛県)戦では、午前7時35分に満員通知が出されるなど注目度の高さが伺えた。
 
 今治西高校との試合ではホームランこそ出なかったものの、3回戦の東海大甲府(山梨県)、準々決勝の九州国際大付(福岡県)との試合ではそれぞれホームランを放った。その後も本塁打を重ねた清宮は、2017年に満を持してプロ志望届を提出。
 

 
 この年、清宮は7球団(ロッテ・ヤクルト・日本ハム・巨人・楽天・阪神・ソフトバンク)から指名を受けた。同年は中村奨成や村上宗隆、安田尚憲など高校生の強者が数多くいた中で、やはり清宮への注目度は桁違いだったことがわかるだろう。抽選では、当時GM補佐だった木田優夫が当たりクジを引き当ててガッツポーズを見せた。
 
 大きな期待を背負って入団した清宮は、1年目の5月にオリックス・バファローズのブランドン・ディクソンからプロ初本塁打を放つ。ライトスタンドに完璧な当たりを放ち、球場にいた観客がどよめいたほどだ。
 
 しかし、高校通算111本という実績を考えると、入団から3年連続で7本塁打に留まったことには物足りなさを感じるファンも多くいただろう。守備も不安定なプレーを見せ、2021年は1軍出場も果たせなかった。
 
 勝負をかけた2022年シーズンは、自己最多の129試合に出場。打率こそ.219にとどまったが、チームトップの18本塁打をマーク。今季はけがの影響もあって出場数を減らしたが、2年連続で2桁本塁打をクリアした。

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