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パ最多勝投手の大谷翔平と涌井秀章。同じ「15勝」でも投球内容は好対照【広尾晃の「ネタになる記録ばなし」】

ブログ「野球の記録で話したい」を運営中で『プロ野球解説者を解説する』(イーストプレス刊)の著者でもある広尾晃氏。当WEBサイトでは、MLBとNPBの記録をテーマに、週2回、野球ファンがいつもと違う視点で野球を楽しめるコラムを提供していく。今回は今季パの最多勝に輝いた大谷と涌井についてだ。

2015/12/23

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ずば抜けた安定感の大谷、粘りの投球が光った涌井

 二人の試合ごとの援護点と自責点をマトリックスにした。丸数字は勝ち星の順番だ。

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 青の大谷のマークは表の上のほうに集まっている。何点差があっても大谷はほとんど0~2点で抑えているのだ。こうなれば援護点の多寡はあまり関係がない。

 これに対し、赤の涌井のマークは表の下段に散らばっている。多くの失点をしながら、援護点に助けられて勝ち星を拾っている。

 しかし、先発投手は相手よりも失点を1点でも少なくするのが責務だから、涌井はその責任を果たしている。
 大谷のように見栄えは良くないが、粘りの投球で勝利を手繰り寄せるのもエースの仕事だと言えるだろう。

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