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”甲子園のスター”から一転…プロ野球で挫折を味わった主役5人|全国高校野球大会

2023/08/03

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産経新聞社



島袋洋奨


投打:左投左打
身長/体重:174センチ/76キロ
生年月日:1992年10月24日
経歴:興南高-中央大
ドラフト:2014年ドラフト5位
 
 独特な投球フォームから「琉球トルネード」の異名を取った興南高(沖縄)の左腕・島袋洋奨。3年春の選抜大会では、決勝戦で延長12回の激闘で日大三高(西東京)を降し初制覇。夏の甲子園でも絶対的エースとしてチームを牽引し、史上6校目の春夏連覇、沖縄県勢初となる夏の甲子園優勝の立役者となった。
 

 
 卒業後、高卒プロ入りはせずに中央大へ進学。1年春から開幕投手を務めるなど主戦を任され、新人賞に輝くなど能力の高さを見せつけた。しかし、2年春に登板過多や酷使が大きな要因となり、左肘を故障。復帰後も制球難などに悩まされ、主将を務めた4年時も本領発揮はならなかった。
 
 その後プロ志望届を提出した島袋は、福岡ソフトバンクホークスから2014年ドラフト5位指名を受ける。ルーキーイヤーから一軍デビューを飾るなど復活を予感させたが、プロ3年目には左肘の手術を決断。同年オフから育成選手として再出発したが、支配下復帰は叶わず。2019年オフに戦力外通告を受け、現役引退を表明した。現在は、母校・興南高で指導者としての道をスタートさせている。

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