大谷翔平選手をはじめとした日本人メジャーリーガーを中心にメジャーリーグ・日本プロ野球はもちろん、社会人・大学・高校野球まで幅広いカテゴリーの情報を、多角的な視点で発信する野球専門メディアです。世界的に注目されている情報を数多く発信しています。ベースボールチャンネル



まさに”主役”…夏の甲子園で覚醒した現役プロ野球選手5人|全国高校野球選手権大会

2023/08/03

text By

photo

産経新聞社



今井達也(作新学院)

投打:右投右打
身長/体重:180㎝/70㎏
生年月日:1998年5月9日
ドラフト:2016年ドラフト1位
 
 第98回大会で甲子園優勝投手に上り詰めたのが、埼玉西武ライオンズで活躍を続ける今井達也だ。
 
 今井は、力強い速球を武器に2年夏の栃木県大会でベンチ入り、下級生か才能の片鱗を示していたが、課題のコントロールに苦しみ、甲子園大会ではメンバーから外れるなど悔しさを味わった。
 

 
 新チームでは主戦を担うも、3年春の県大会では背番号「1」を入江大生(現横浜DeNAベイスターズ)に譲り、登板機会なしに終わる。それでも、3年夏の県大会ではエースの座を奪還。夏の甲子園出場を勝ち取ると、初戦の尽誠学園(香川)戦で、13奪三振完封勝利を飾った。続く花咲徳栄(埼玉)戦では、自己最速を更新する152㎞を計測するなど潜在能力を遺憾なく発揮。
 
 勢いのままに決勝へ進むと、北海(南北海道)との決勝戦も9回を1失点で投げ切り、作新学院の54年ぶり全国制覇に大きく貢献した。今井は全5試合(41回)を投げ、イニングを上回る44奪三振、防御率1.10(失点6、自責点5)をマーク。すべてのゲームで150㎞を計測するなど文字通り覚醒し、ドラフト会議では西武から単独1位指名を受けた。

1 2 3 4 5