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【MLB】ジャイアンツ、前田獲得は見送り? 指揮官評価も、野手獲得へ方針転換

サンフランシスコ・ジャイアンツのボーチー監督は前田健太を高く評価していたが、争奪戦からの撤退が報じられた。その理由としてダイヤモンドバックスやドジャースなど地区のライバルの補強状況に関係してくる。目まぐるしく動くストーブリーグで前田撤退が報道されたジャイアンツが見せる次の一手に注目したい。

2015/12/11

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ドジャース、ダイヤモンドバックスに対抗するためには完璧な打線を

 しかし状況は一変した。
 ESPNのジョナ・ケリー氏は、ここまでストーブリーグの中心にいるのはアリゾナ・ダイヤモンドバックスだ、と述べており、一方でグレインキーを失ったドジャースは保守的な戦略で補強を進めていると現状を分析した。
 さらにジャイアンツはMLBで一番に匹敵するバランスの取れた打線を誇っていると評価し、エースのバムガーナーを合理的な契約で結んでいることで主力をうまくサポートできる選手が揃い、プレーオフ争いに加わるチーム力があると、ケリー氏は見解を示した。

 前田健太への興味が一転した理由とも考えられるのは、ESPNのバスター・オルニー氏が報じた、サンフランシスコ・ジャイアンツがアレックス・ゴードン獲得に動いているというものだ。

 ゴードンの獲得が実現し、野手8人の攻撃力と守備力を取れば、ナショナルリーグでは最高の組み合わせになるのではないかと、ケリー氏。ただ投手陣に残る疑問は多く、先発投手をもう1人補強するのが必然的なことだとも続ける。

 いくら代理人のスコット・ボラスがウェイン・チェンについて狂ったように語ったところでマイク・リーク、イアン・ケネディ、そしてヨバニ・ガヤードと比較的、値段に見合ったベテラン投手たちが残っているとケリー氏はいう。

“A skeptic might say that even adding one of those mid-tier arms would still leave the Giants behind the Diamondbacks and Dodgers when it comes to starting pitching talent. Then again, if Gordon lands in San Francisco, the Giants could have enough offensive firepower and defensive wizardry to overcome a few pitching defects. If that happens, those #EvenYear aspirations might start to look a lot more attainable.”
「疑い深い者はローテーションの真ん中に入る投手を獲得したところでダイヤモンドバックスとドジャースの先発陣には劣ると言うかもしれない。だがジャイアンツがゴードンを獲得できれば、攻撃陣の打力と素晴らしい守備力で投手陣の欠点を補えるのではないだろうか。それが実現すれば、偶数年に優勝という抱負が実現可能に見えてくるかもしれない」

 2010年、2012年、2014年と偶数年に優勝を3度続けているサンフランシスコ・ジャイアンツ。その偶数年にあたる来季の2016年優勝のために打つ次の一手に注目したい。

出典: Giants and Kenta Maeda: ‘We have interest in a player like this’ by John Shea in SF Gate on December 8, 2015

Giants shop for a starter to make #EvenYear dreams real by Jonah Keri on ESPN.com on December 9, 2015

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