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千葉ロッテ・美馬学(169cm)「体の小ささを言い訳にしない」|小さなプロ野球選手の履歴書

2023/02/09

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産経新聞社



決めたことをやり抜く

 体の小さなジュニア世代の選手に対して何かアドバイスするとすれば、それを言い訳にしてほしくないということですね。体が小さいから上手くできない、試合に出してもらえないとか言い訳にして逃げるのではなく、努力することが大事だと思います。
 
 そして決めたことをやり抜くことですね。僕は「毎日走る」とか「毎日これをやる」と決めたことは絶対に毎日やっていました。やると決めたことを毎日かかさずにやることで忍耐力やメンタルが鍛えられたのかなと今は思っています。決めたことをやることに体格は関係ないですからね。

 僕は体が小さくて非力な子どもでしたけど、それでも「フォアボールを狙え」「叩きつけてゴロを打て」など、「お前は小さいんだから……」のようなことを指導者から言われたことが全くありません。打ち方だったり投げ方だったりも好きなようにやらせてもらえましたし、あぁしろ、こうしろと言われた記憶もありません。今にして思えば、それが自分の身長のことを気にせずに、野球選手として小さくまとまらなかったことに繋がっているのかもしれないですね。
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美馬学(みままなぶ)
1986年9月19日生まれ。茨城県北相馬郡藤代町(現在の取手市)出身。右投左打。
藤代町立藤代中学校(現:取手市立藤代中学校)時代は軟式野球部に所属し、第23回全国中学校軟式野球大会に出場してベスト8。茨城県立藤代高校では2年春にセンバツ出場。中央大学では4年春に2部優勝に貢献してMVPを受賞。東京ガスを経て2010年にドラフト2位で東北楽天に入団。2013年に日本シリーズMVPを受賞。2017年には開幕投手も務める。2019年にFAで千葉ロッテに移籍。2021年には自身二度目の二桁勝利を挙げるなど活躍。プロ通算225試合登板67勝71敗防御率3.94(2021年シーズン終了時点)。

書籍情報


『小さなプロ野球選手の履歴書』
発売日:2023年2月9日(木)
定価:1870円(本体1700円+税)
 
プロ野球選手になるために一番必要なものは、『身長』ではない
指導者と本人の証言から紐解く『成功の秘訣』
 
【収録選手】
宮城大弥(オリックス)172cm
美馬学(ロッテ)169cm
森友哉(オリックス)170cm
平良海馬(西武)173cm
宮﨑敏郎(DeNA)172cm
小川泰弘(ヤクルト)171cm
石川雅規(ヤクルト)167cm
浅野翔吾(高松商:巨人2022年ドラフト1位)171cm
 
<専門家の視点>
発育とパフォーマンスとの関係性
勝亦陽一(東京農業大学准教授)

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