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坂口、鵜久森補強もバーネット移籍へ。ヤクルト、連覇に向けた課題【新・燕軍戦記#17】

日本シリーズでは、パリーグ王者の福岡ソフトバンクホークスの前にあえなく屈した東京ヤクルトスワローズ。それでも2年連続最下位から巻き返し、14年ぶりのセリーグ制覇を成し遂げたことには胸を張っていい。来シーズンは球団史上2度目のリーグ連覇がかかるが、その前に直面している課題とは……。

2015/11/19

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カギとなる新守護神と先発投手の台頭

 だが、来シーズンに向けての最大の課題は、リーグ優勝の原動力となったバーネットの穴をどう埋めるかだ。現時点ではバーネットの退団は決まっていないが、今季はセーブ失敗わずか1度だけという絶対的な守護神は、メジャーリーグ移籍を目指してポスティングの真っ最中。入札金額が50万ドル(約6200万円)と『相場』よりも安く設定されていることもあり、おそらく退団は避けられまい。

 今のメンバーで代役を探すなら、最有力候補はセットアッパーとしてリーグ2位の38ホールドポイントをマークしたオンドルセクになるが、抑えの経験は米国でもほとんどなく、クローザーとしての適性はいわば未知数。争奪戦に名乗りを上げていた藤川球児は古巣・阪神への復帰が決まり、あとは獲得を進めている新外国人しだいということになりそうだ。

 今季のヤクルトは救援投手陣がリーグNO.1の防御率2.67をマークする一方で、先発投手陣の防御率はリーグ5位の3.68。先発がクオリティ・スタートを記録した割合を示すQS率も51.0%と、リーグワーストのDeNA(50.3%)と大差はなかった。シーズンを通してローテーションを守ったといえるのは石川と小川泰弘だけで、カムバック賞に輝いた館山昌平が来季は開幕から働けるとしても、現時点で計算できるのはこの3人。したがって彼らに続くローテーション投手をどう確立するかも、大きな課題である。

 打線は川端、山田、畠山のタイトルホルダー・トリオが健在で、今季はケガに泣かされたウラディミール・バレンティンも来季は開幕から働ける。それだけに、投手陣に課せられた課題をどうクリアするか──それこそが、球団史上2度目の連覇のカギを握ることになる。

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