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打てるわけない…日本球界の速球王は誰? プロ野球歴代最速ランキング上位6人【NPB】

2023/03/04

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産経新聞社



日本球界最速を誇る熱き剛腕

チアゴ・ビエイラ

当時所属:読売ジャイアンツ(現ミルウォーキー・ブリュワーズ傘下マイナーリーグ)
生年月日:1993年1月7日
出身:ブラジル出身
身長/体重:193センチ/113キロ
投打:右投右打
ポジション:投手
NPB通算成績:92試合(87回1/3)、0勝6敗、19セーブ、3ホールド、101奪三振、防御率3.61
 
 日本球界最速166キロを誇る熱き剛腕。2021年8月13日中日ドラゴンズ戦(東京ドーム)で、NPB歴代最速記録を塗り替えた。
 
 4-2の2点リードで迎えた9回。当時の守護神だったビエイラは、東京五輪開催に伴う中断期間明け、後半戦初勝利を託されマウンドに上がった。
 

 
 先頭の高橋周平を空振り三振に仕留め、1死で迎えた代打・アリエル・マルティネスに対してフルカウントから投じた7球目、外角に投げ込んだ剛速球は166キロを記録。このボールはファウルにされたものの、力と力がぶつかった打球音は場内に響き渡った。
 
 このあと、ビエイラはA. マルティネスから130キロ台のスライダーで見逃し三振を奪うと、続く堂上直倫も中飛に打ち取り、シーズン10セーブ目を挙げた。
 
 21年は32試合連続無失点のNPB外国人選手記録を塗り替えるなど、印象的な活躍を見せたビエイラ。しかし、22年は守護神を新人の大勢に譲った。シーズンでも精彩を欠き、わずか9試合登板で防御率9.82と低迷し、オフに退団が決定。今後はマイナーリーグから再びメジャーの舞台を目指す。

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