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打てるわけない…日本球界の速球王は誰? プロ野球歴代最速ランキング上位6人【NPB】

2023/03/04

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産経新聞社



底知れぬスケールに日本中が注目する怪物

佐々木朗希(ささきろうき)

所属:千葉ロッテマリーンズ
生年月日:2001年11月3日
出身:岩手県出身
身長/体重:190センチ/85キロ
投打:右投右打
ポジション:投手
NPB通算成績:31試合(192回2/3)、12勝6敗、241奪三振、防御率2.10
 
 2022年3月27日東北楽天ゴールデンイーグルス戦(楽天生命パーク)、開幕カード3戦目を任された佐々木朗は、初回にいきなり164キロをマーク。自身最速の163キロを1キロ上回った。
 
 初回、2つの三振を奪い、2死走者なしで迎えた浅村栄斗への初球だった。シュート気味にストライクゾーンへ入っていったボールは164キロを計測。この後、浅村を含む3選手も連続で三振を奪い、初回先頭から5者連続三振をマークした。
 

 
 この日は、6回(86球)、被安打4、奪三振10、失点3でマウンドを降り、勝敗はつかなかったが、佐々木朗を上回る日本球界最速ランキング上位選手は、いずれもリリーフ登板時に記録したもので、先発登板での最速記録は佐々木朗が叩き出したことになる。
 
 そして、同年4月10日のオリックス戦では、NPB新記録となる13者連続奪三振、NPB記録に並ぶ1試合19奪三振を記録。終始打者を圧倒して9回を105球で投げ切り、史上最年少(20歳5カ月)での完全試合を達成した。
 
 また、非公式戦でさらに記録を更新。2023年3月4日に行われた「侍ジャパンシリーズ2023」の中日ドラゴンズ戦で先発登板した佐々木朗は、初回2死一、三塁のピンチで、打席にはアリスティデス・アキーノを迎えた。カウント2ボール1ストライクからの4球目、真ん中付近に投じられた速球は、日本人最速タイとなる165キロを計測。捕手の甲斐拓也も取りこぼす剛速球で、最後も速球で空三振にねじ伏せた。

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