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巨人、深刻な生え抜き若手野手の伸び悩み。「谷間の世代」藤村大介と中井大介の現在地

ベテラン頼みに限界が見えたのが、2015年の巨人だった。しかし、そうなってしまったのもレギュラーを脅かす若手野手の突き上げがないからともいえる。

2015/11/06

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崖っぷちの野手89年組

チーム内の年齢分布を見ると、 2人の1つ年下には立岡だけでなく、大田泰示(今季60試合出場)や橋本到(同68試合出場)。
そして、1つ年上にはキャプテン坂本勇人がいる。
坂本と立岡に挟まれた、藤村と中井。
いわば彼らは巨人野手の「谷間の世代」である。
同い年の89年組にも投手ではエース菅野智之、新人ながら9勝を挙げた高木勇人らがいて、捕手には小林誠司。
だが、野手の89年組に今季1軍で30試合以上出場した選手はひとりもいない。
中日から移籍してきた堂上剛裕や吉川大幾らがチャンスを掴む中で、彼らの出番が失われていった。

数年前は巨人ファンの希望でもあった背番号0と背番号36。
誰もがその成長を期待するも、なかなか結果が出ずに勝負どころで怪我に泣かされる。
40歳の高橋由伸新監督が誕生。首脳陣も選手も一気に世代交代を迎えつつあるチーム事情。
2軍の主力を張っていた隠善智也や横川史学らアラサープレイヤーも続々と現役引退。
気が付けば、ジャイアンツ球場には年下の選手ばっかりだ。
由伸新監督とともに新しい巨人を作る側か?
それともこのまま世代交代の波に飲み込まれていくのか?

藤村大介と中井大介。
いつまでも夢見る若手じゃいられない。
来季は若手選手ではなく、中堅選手として生き残りを懸けたシーズンを迎える。

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