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FA権行使は?今江、松田、畠山、藤井ら今季は野手の動向に注目【広尾晃の「ネタになる記録ばなし」】

ブログ「野球の記録で話したい」を運営中で『プロ野球解説者を解説する』(イーストプレス刊)の著者でもある広尾晃氏。当WEBサイトでは、MLBとNPBの記録をテーマに、週2回、野球ファンがいつもと違う視点で野球を楽しめるコラムを提供していく。今回はFA選手についてだ。

2015/11/01

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炭谷、大野、嶋ら捕手陣は残留を表明

 現時点でFA権を取得している選手を見ていこう。
 パリーグからだ。

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 FA権を行使したことのないベテラン選手の名前が多い。今季は、ベテラン選手の引退が相次いでいる。彼らはFA権とは無縁に球団を去る。
 また松坂世代(35歳)の選手が目に付く。彼らもこの年限に達したのだ。
 さらに今年は、炭谷・大野・嶋ら各球団の正捕手がFA宣言をするかどうかに注目が集まったが、みな早々と残留を表明している。

 30歳前後の働き盛りの選手が、実際にFA権を行使して移籍する対象となる。
 MLBではこうした主力級が毎年のように移籍して大きな話題となるが、NPBでは中心選手が移籍するケースは少ない。
 パリーグでは、今季リーグ2位の本塁打を打ったソフトバンクの松田宣浩、ロッテの今江敏晃などが注目されている。今江は、すでに球団が残留を要請していると伝えられている。
 NPBでは「FA権の取得」を宣言した選手は引き留めない方針の球団も多い。年俸の高騰を抑制したい、という意向が働いている。

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