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今永、熊原の即戦力投手獲得に成功したDeNAの2015年ドラフト。柴田・戸柱指名で課題のセンターライン強化は?

ラミレス監督が就任したDeNA。果たして、今年のドラフトはチーム戦略において成功したといえるのだろうか。

2015/10/30

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決定打に欠くショートのポジション

 重要課題であったセンターラインに関しては、3位で学生No.1遊撃手の柴田竜拓(国学院大)を指名。14年のハーレム大会で最優秀守備選手を獲得した守備のスペシャリストであり、そのグラブさばきは各球団のスカウトが「守備ならば即一軍」と太鼓判を押したほどだ。
 今シーズンDeNAはショートに倉本寿彦、飛雄馬、白崎浩之らを起用したが、守備力はあっても貧打であったり、打撃にパンチ力はあるものの稚拙なプレーを連発したりと、絶対的な選手が育たぬままシーズンを終えてしまい失速の原因となった。

 とくに昨年のドラフトで入団し期待された倉本は、守備では安定し頼りがいがあったが打撃で壁にぶつかった。打率2割をなかなか超えることができず、社会人No.1遊撃手と呼ばれた男もプロの厳しさを知ることになった。

 つまり安定的な守備は大前提として、柴田に求められるのは、やはり打力ということになる。学生時代には確実性のある左打者という評価を受けている柴田だが、プロのボールに適応するのは並大抵なことではない。この点から柴田を獲得できたからといってチームの根本的な問題が万事解決したとは現地点では言えない。

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