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今永昇太が語る中学時代。軟式を選んだ理由は「周りに比べて上手なわけではなかった」(インタビュー前編)

2022/03/18

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産経新聞社



「その練習に価値を見出すことが自分のためになる」

――チームによっては、監督が厳しく指導しているところもあります。中学生のときに、厳しい練習を乗り越える意味はどこにあると思いますか。
 
今永 プロ野球選手の立場になって今思うことは、結局のところ、その練習に価値を見出すことが自分のためになるのかなと。見出せるかどうかは自分次第。ただ、指導者の方にも、選手にそう感じてもらえるような伝え方をしてほしいですね。
 
――たとえ厳しい練習であっても、選手が「これは価値のあるもの」だとわかれば取り組み方も変わってくると。
 
今永 そうですね。そうすれば、選手も「なぜこの練習をやるのか」を理解できる。中学生の頃って、好きなことにどんどんのめりこむ年齢ですよね。好きだから頑張れる。そういう気持ちでいることが、野球を上達させる一番のポイントだと思います。(後編につづく)

【書籍情報】

『中学野球部の教科書 育成年代の「技術と心」を育む』

 
(著者:大利実/ 296ページ/四六判/1800円+税)
 

部活動ガイドラインの導入によって、以前に比べて活動時間が短くなっている中学野球部。長時間練習、反復練習、トップダウンの厳しさを重視した指導法では、子どもたちの技術と心を育てられなくなっています。令和の時代に求められる指導法とはどんなものか。部活指導に悩む指導者をサポートします。
 

「成長期」「思春期」の選手にどう向き合うか? 7人の名将が明かす「チーム作り」「技術指導」の秘訣
 
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<目次>
 
【巻頭インタビュー】
■今永昇太投手(横浜DeNA)
「日常生活すべてが、野球につながる」
 
■石川・星稜中 田中辰治 先生
人間性も野球も日本一
「チーム星稜」の伝統
チーム作り/技術指導(打撃編)
 
■東京・江戸川区立上一色中 西尾弘幸 先生
中学野球は土台作り
「もっと野球をやりたい」と思える選手を育てる
チーム作り/技術指導(打撃編)
 
■栃木・宇都宮市立陽西中 丸岡秀樹 先生
「勝ち上がる集団」になるために――
公立中学校のチーム作り
チーム作り/技術指導(守備・打撃編)
 
■山梨・山梨市立山梨南中 平井成二 先生
「勝利にふさわしい」チームは
学び続けた先にある
チーム作り/技術指導(捕手編)
 
■兵庫・神戸市立兵庫中 石川勇介 先生
野球を学び、野球に学ぶ
理想の打撃を追い求めて
チーム作り/技術指導(打撃編)
 
■山口・下松市立末武中 松前優 先生
『自分との勝負に勝つ』
目標達成のための心構えと技術指導
チーム作り/技術指導(走塁編)
 
■宮城・松島町立松島中 猿橋善宏 先生
「ひとりでも戦える。どこでも生き残れる」
その力を身に付けさせてあげたい
チーム作り/技術指導(投手編)
 
練習メニューの一部はQRコードで読み込んで、動画で確認することができます。
 
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中学野球部の教科書 育成年代の「技術と心」を育む

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