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【FAプロテクト予想2021】ソフトバンクへ又吉克樹がFA移籍、人的補償は誰? 中日の補強ポイントを軸に考察

2021/12/23

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中日の補強ポイントは?

 「投」の面では、先発陣は柳裕也、大野雄大の左右両エースを筆頭に、小笠原慎之介や勝野昌慶、“大器”梅津晃大ら若い力もいる。一方、「8回の男」又吉の流出で、リリーフ陣が手薄に。補償選手で又吉の穴が埋まるとは考えづらいが、将来性も含めた救援投手の補強は一つのポイントとなりそうだ。

 「打」の面では、チーム打率(.237)、得点(405)、安打(1090)、二塁打(182)、本塁打(69)、打点(381)、犠飛(23)、四球(326)、長打率(.331)、出塁率(.291)でリーグワースト。特に本塁打数は5位阪神(121本)と52本差と大きく水をあけられている。
 
 球界屈指の本塁打が出にくい球場を本拠地としているため、本塁打が少ないのはやむを得ない部分もあるかもしれない。人的補償で20本打つ選手を獲得するのもそもそも困難な話である。だが、せっかくの広い球場であるにもかかわらず、二塁打の数も少ないのは致命的ではないだろうか。奇しくも二塁打の歴代トップ記録保持者である立浪氏が監督に就いた。一打で得点圏へと進みチャンスを生み出す二塁打を打てる選手は魅力的に映る。
 
 また機動力の面でも、盗塁数はリーグ5位で、今季は36歳の大島洋平が16盗塁でチームトップ。出塁しなければ盗塁する機会さえないというのは確かだが、「走れる選手」も候補には入ってくるだろう。
 
 一方、今年のドラフトでは、ブライト健太、鵜飼航丞、福元悠真と長打力が魅力の大卒外野手をすでに3人獲得。“お試し枠”的な若い大砲候補の外野手は、今回は優先順位が低いかもしれない。

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