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対戦相手に『初○○献上』 。ロッテCS進出へのカギは”初物”対策?

ロッテは初物に弱い? 今季、これまで初○○献上したケースを一部紹介したい。

2015/09/24

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ライオンズドラ1ルーキーにはプロ初完封を献上

 おととし夏の全国高校野球選手権を制し、今シーズン前橋育英高校からドラフト1位で西武ライオンズに入団した高橋光成投手。

 8月9日のオリックス戦でプロ初勝利を挙げると、8月23日のロッテ戦でプロ初完投、初完封をマーク。高卒ルーキーが初登板から4試合目で完封勝利を挙げるのは99年松坂大輔(現ソフトバンク)以来、16年ぶり2人目の快挙だった。この勝利で波に乗ったルーキーは8月に4勝を挙げ、月間MVPを史上最年少で受賞した。し烈な3位争いを繰り広げているロッテと西武。高橋光成のこの1勝が2チームの明暗を分ける1勝になることだってありえる。

 プロ初ホームランが逆転満塁ホームラン。漫画でもありえないような展開が実際に起こった。8月25日、ソフトバンク1点ビハインドの6回、満塁の場面で2年目・上林誠知が放った打球はライトスタンドへ。パリーグ優勝チームの伏兵が試合を決めた。

 もちろん、この試合の相手もロッテだ。この日、ロッテの先発イ・デウンは上林に第1打席でプロ初安打を献上。そして第3打席にプロ初ホームラン、満塁ホームランを打たれた。

 ちなみに、ソフトバンクの日本人選手でプロ初ホームランが満塁弾は井口資仁(ダイエー時代)以来、18年ぶりだった。井口は現在ロッテに所属。なんとも奇妙な巡り合わせである。

 また初○○とは少し趣旨がそれるが、中日の和田一浩は通算2000本安打の大記録を今季QVCマリンで達成した。秋山翔吾の今季通算200本安打は、ロッテ戦だった。

 さらに過去をさかのぼれば、2008年当時ルーキーだった元巨人の加治前竜一がプロ入り初打席初本塁打を放ち、サヨナラ本塁打となった。「プロ初打席サヨナラ本塁打」は日本プロ野球史上初となる快挙だったが、これもロッテ戦だった。

 記憶にも記録にも残るロッテの献上ぶり。5年に一度の「ゴールデンイヤー」を合言葉にして臨んでいる今シーズン、苦しみながらも3位と1ゲーム差の4位につけている(23日現在)。クライマックスシリーズ進出、そしてシーズン中苦しんできた初物たちを今度こそ倒し、栄光へと駆け上れるか。

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