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侍J、投打かみ合い台湾選抜に快勝!9安打9点とスモールベースボールで緻密な得点!<壮行試合>

2017/03/01

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Getty Images



 ヤフオクドームで1日に行われたCPBL選抜チャイニーズ・タイペイ対侍ジャパンの壮行試合は、9対1で大勝を収めた。
 
 侍ジャパンは読売ジャイアンツの菅野智之、CPBL選抜は元阪神、横浜DeNAのジョン・カイウェンの両先発で始まった試合は、終始、侍ジャパンペースで試合を優位に進めた。
 
 初回、ここまで調子が上がらなかったヤクルト・山田が先頭打者本塁打を放ち先制点を上げる。しかし、その後は毎回のようにチャンスを作るも、山田の1点のみで序盤を終える。
 
 なかなかチャンスで一打が出なかった侍打線だが、5回以降は相手のミスに付け込み、機動力を活かした攻撃で効果的に追加点を奪った。5回は秋山の安打を皮切りに、ダブルスチールを絡め1安打で2点を追加した。
 
 6回には投手の悪送球、相手の野選で2点を奪った後、主砲・筒香が1死満塁から左前に2点タイムリーを放ち、一挙4得点を追加。7回も無死満塁とチャンスを作り、小林の遊ゴロ、山田の打席で相手暴投の間に2点を奪い、試合を決めた。
 
 また、今日の試合では本調子でなかった坂本、内川にも安打、山田には本塁打が生まれ、復調の兆しが見えた。
そして、昨日は乱調の投手が目立った侍投手陣だが、今日は菅野を筆頭に安定した投球を披露した。
 
 先発の菅野は4回を被安打4、3奪三振、無四球無失点と台湾打線を封じ込めた。球数も58球に抑え、6日後に迫った1次ラウンドに向けて上々の登板内容となった。
 
 2番手の石川も安定感抜群だった。変化球を低めに集め3回6奪三振、1失点に抑えた。1次ラウンドの開幕投手筆頭候補と目されている右腕も状態は万全そうだ。
 
 3番手は阪神・藤浪が登板。先頭打者に四球を与えるも、後続を遊ゴロ併殺打に打ち取り、3人で締めた。
 
 4番手の千賀も、前回登板の汚名を返上する安定した球を披露。最速154キロをマークし、9回の1イニングを無失点に抑え、試合を締めた。
 
 昨日被安打17の投手陣とはうって変わり、この日は4人で被安打7と、侍投手陣本来の実力を発揮した。
 
 投打がかみ合い、ようやく勝利を手にした侍ジャパン。次は3日に阪神タイガースと対戦予定となっている。
 
スコア CPBL選抜チャイニーズ・タイペイ代表 1-9 侍ジャパン
 

菅野 58球
石川 59球
藤浪  8球
千賀 13球
 

ジョン・カイウェン  22球
アディトン・ニコラス 40球
リン・イーハオ    26球
ジョン・イーホン   30球
ダリン・ダウンズ   17球
ライ・ホンチョン   10球
 
本塁打

日 山田(1回ソロ)
 
バッテリー
ジョン・カイウェン、アディトン・ニコラス、リン・イーハオ、ジョン・イーホン、ダリン・ダウンズ、ライ・ホンチョン-リュー・シーハオ、ガオ・ジーカン
菅野、石川、藤浪、千賀-小林、大野