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【小島克典の「通訳はみだし日記」】プレゼントに込めた思い――もうひとつの風物詩〝メジャーリーガーの奥さまたちのプレーオフ〟

ベースボールチャンネルは、毎週火曜日に、横浜ベイスターズ、サンフランシスコ・ジャイアンツ、ニューヨーク・メッツの3球団で通訳として活躍した小島克典氏による書き下ろし連載「通訳はみ出し日記」をスタートしました。連載3回目は、メジャーリーガーの奥さまたちが主役となる「プレーオフの舞台裏」について。セレブ妻ならではのびっくりハプニングが満載の、知られざる活動をご紹介します。

2014/10/14

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プレーオフ期間中は、奥さまも大忙し

 29年ぶりのプレーオフを破竹の6連勝とした「ミラクル・ロイヤルズ」の快進撃に注目が集まる今年のMLBのプレーオフ。主役のひとり、青木宣親も全試合に2番ライトでスタメン出場し、走攻守に渡って大活躍している。

 勝ち残った数チームによる10月のプレーオフ(October Baseball)は、スポーツ大国アメリカの、この時期の風物詩だ。そしてその裏では、日頃はご主人たちの活躍を陰から支える奥さまたちが主役となる、ある催しが行われている。

 メジャーリーグの各球団には、選手、監督、コーチ、裏方スタッフの奥さんやガールフレンドによる「奥さま会」がある。メンバーの対象が「選手の奥さん」に限定されず、コーチ陣や裏方さんの奥さん、婚約者、ガールフレンドまでOKなのが、いかにもオープンマインドなアメリカっぽい。

 私が在籍していた2002年の「ジャイアンツ奥さま会」には、当時、湾を挟んだ対岸のアスレチックスで大エースとして活躍していた某投手のお姉さん(だか妹だか)と、ジャイアンツの某選手が親密なお付き合いしていたことがあり、ジャイアンツの奥さま会に敵チーム(アスレチックス)の身内が加入するという、ちょっとしたハプニング?もあった。

「奥さま会」によるプレゼント交換は、プレーオフの舞台裏での一大イベントだ。

 秋が近付く頃になると、ポストシーズン進出が濃厚なチームの奥さま会は、この話題で持ち切りになる。そしてプレーオフの常連チームと、そうでないチームでは、思わぬ温度差が生まれてしまうこともある。

 今年はまさにその通りで、ポストシーズン常連のジャイアンツ、カージナルスと、久方ぶりのロイヤルズ、オリオールズの組み合わせは、きっと抱腹の爆笑エピソードが満載だろうなと、想像している。

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