大谷翔平選手をはじめとした日本人メジャーリーガーを中心にメジャーリーグ・日本プロ野球はもちろん、社会人・大学・高校野球まで幅広いカテゴリーの情報を、多角的な視点で発信する野球専門メディアです。世界的に注目されている情報を数多く発信しています。ベースボールチャンネル



ダルビッシュ有、バウアー、デグロム…サイヤング賞は誰の手に? 近年重視されている指標とは【MLB成績データ分析】

2020/09/29

text By

photo

Getty Images



近年のサイ・ヤング賞で重視される指標とは

 デグロムが受賞した過去2年を見ると、外的要因が関与する勝利数より、自身の投球内容のみが反映される防御率、奪三振、WHIPなどの指標が重視される傾向にあり、これらで他を圧倒する数字を残した投手が争いを制している。
 
 2018年は、マックス・シャーザー投手(ワシントン・ナショナルズ)が18勝、300奪三振で最多勝と最多奪三振の二冠に輝いたが、防御率は2.53でリーグ3位。デグロムは10勝に留まり、奪三振でもシャーザーを下回ったが、2位以下を大きく引き離す防御率1.70で最優秀防御率を獲得し、より多くの票を集めた。
 
 また、昨季は柳賢振(当時ロサンゼルス・ドジャース)が防御率2.32で最優秀防御率に輝いたが、デグロムも防御率2.43で僅差のリーグ2位。投球回、WHIPでは柳を大きく上回った。さらには255奪三振で最多奪三振を獲得し、2年連続の受賞を果たした。
 
 これらの傾向から見ると、バウアーが筆頭候補に挙がるが、現地ではダルビッシュとバウアーで意見が二分しているとの声もある。栄えある栄冠を手にするのは誰か。屈指の激戦となることが予想されている。

1 2 3