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ヤンキースのトレード獲得候補に岩隈久志 ニューヨークで田中&岩隈コンビ復活の可能性も

先発投手に不安を抱えるヤンキースの今夏のトレード候補としてマリナーズの岩隈久志が挙げられている。今季は不振に陥っている岩隈だが、実績に反してトレードの対価が安いといったメリットもあり依然注目度は高い。

2015/07/18

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近年活発になるヤンキースとマリナーズのトレード

 これまでもチェンバレンやヒューズといったプロスペクトをトレードデッドラインで放出することを頑なに拒んできたキャッシュマン、今年もエース級投手一人のためにようやく整いつつあるマイナーを焼野原状態にすることは考えづらい。そこで名前が挙がるのが岩隈だ。

 過去3年間で38勝をあげ、一昨年にはサイヤング賞投票でも3位に入るなど抜群の実績を誇り今年の開幕前まではリーグ有数のスターターの1人に数えられていた岩隈。今季はここまで怪我の影響もあり5試合で防御率5.22,FIP6.21と低迷しているが、記事では「現在のわずかなサンプルより、過去の膨大なサンプルに目を向けるべきだ」とその実績を高く買っている。また前半戦最後の登板、8回を無失点に抑えたエンゼルス戦でマイク・トラウトが外角に外れたスプリッターを空振りした場面を「恐るべき兆候だ」として紹介。「岩隈を後半戦でチームに加えることにリスクがないとは言えない」としながらもその復活に大きな期待をよせている。

Iwakuma will not cost the Yankees one of their top prospects at this point. If Zduriencik is willing to accept the kinds of so-so prospects the Yankees have dealt over the past few seasons, then there could a match.
現時点ではヤンキースは岩隈を獲得するのにトッププロスペクトを放出せずにすむだろう。もしズレンシック(マリナーズのGM)が、そこそこのレベルの有望株とのトレードに妥協すれば彼らはトレード締結に至れるはずだ。

 ヤンキースが求める「トッププロスペクトの放出を必要としないエース級投手」というトレード像に岩隈はピッタリと合致する。現在地区4位と低迷するマリナーズとしても、もし売り手側に回る場合、今オフにFAとなる岩隈はぜひとも売りに出したいに違いない。ピネダやイチローのトレードを筆頭に近年ヤンキース、マリナーズ間でのトレードが活発なのも追い風となるだろう。未だ噂話の段階ではあるものの、ニューヨークの地で田中&岩隈コンビが復活する可能性も充分考えられる。

Just imagine a rotation where hitters have to deal with both Tanaka and Iwakuma’s splitter.
打者が田中と岩隈、両方のスプリッターを対処しなければならないローテーションを想像してほしい。

出典:Yankees potential trade target: Hisashi
Iwakuma by Andrew Mearns in SB Nation on Jul.16 2015

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