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MLB最高の選手は誰だ! 能力値ランキング日本人選手編。大谷翔平、菊池雄星、平野佳寿は?(2019シーズン版)

マイク・トラウトやジャスティン・バーランダーを筆頭に、MLBには数々のスター選手が存在する。そして、それらの選手をあらゆる視点から分析することも野球観戦の醍醐味だろう。今回ベースボールチャンネル編集部では、メジャー屈指の実力者たちの各能力を様々なデータを参照して数値化し、平均値を算出。それをもとにしたランキングを紹介する(年俸は『BASEBALL REFERENCE』、変化球割合、ゾーン別打率は『MLB.com』を参考)。※成績は2019シーズンのみ、サイン盗み等を考慮しないものとする

2020/07/22

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平野佳寿(シアトル・マリナーズ)右投手


 
 平野はメジャー2年目の昨季、75試合に登板し32ホールド、防御率2.44をマークした1年目から一転試練に見舞われた。前半戦は39試合で防御率4.09。後半戦は8月に右肘の炎症によって負傷者リストに入り、9月上旬に復帰したものの23試合で防御率5.85に悪化した。これにより、シーズンを通じてのホールド数は前年から半分以下となる15個にとどまっている。
 
 平均91.1マイル(約147キロ)のフォーシームが全投球の48%、それ以上に平均83.3マイル(約134キロ)のスプリットが51.7%と半分以上を占めた。ほぼこの2球種で打者と対しているが、スライダーも0.3%の割合で投げ“アクセント”をつけた。
 
 これらを用いた投球で苦戦したのは76点の「被長打率」.395。53回を投げて許した安打は51本、このうち本塁打は7本だった。被安打、被本塁打ともに66回1/3を投げた2018年よりも多く、被打率.249にしても一気に4分も跳ね上がり不調さがうかがえる。また、1イニング当たり要した球数も17.6球と多い。BB/9は3.7と制球力は悪くないだけに、2年目にして相手も研究を重ね攻略しつつあると言えるだろう。
 
 3年目は菊池雄星が所属するマリナーズで迎える。まだあまり対戦の少ないアメリカン・リーグの打者に対して、これまでの経験を糧に飛躍を図っていきたい。菊池から平野のリレー実現は日本のファンにとっても期待が高まるところだ。
 
 
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