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MLB最高の選手は誰だ! 救援投手総合能力値ランキング11位~15位。次世代の奪三振王、エンゼルスを支えたリリーフエースも(2019シーズン版)

マイク・トラウトやジャスティン・バーランダーを筆頭に、MLBには数々のスター選手が存在する。そして、それらの選手をあらゆる視点から分析することも野球観戦の醍醐味だろう。今回ベースボールチャンネル編集部では、メジャー屈指の実力者たちの各能力を様々なデータを参照して数値化し、平均値を算出。それをもとにしたランキングを紹介する(年俸は『BASEBALL REFERENCE』、変化球割合は『MLB.com』を参考)。※成績は2019シーズンのみ、サイン盗み等を考慮しないものとする

2020/07/13

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【総合12位】ニック・アンダーソン


 

 昨季途中にマーリンズからトレードで加入し、ポストシーズン進出に貢献したアンダーソンが総合12位にランクイン。メジャーデビュー年ながら、いきなり2球団で計68試合に登板し、レイズ加入後は23試合で3勝0敗9ホールド、防御率2.11と活躍した。
 
 8年間のマイナー生活を経て28歳でデビューした右腕だが、持っている能力がメジャーの大舞台でついに爆発した。フォーシームの平均球速は96.1マイル(約155キロ)で、「球速」は堂々の94点。「制球力」も同じ94点でバランスの良さが際立ったが、中でも9イニングあたりの奪三振数が15.2個と群を抜き「奪三振能力」でメジャートップクラスの96点を獲得している。
 
 加えて、得点圏被打率.145で勝負どころでの一打を許さず「メンタル」でも97点をマーク。一方で、8本塁打を浴びたことが影響して被長打率が高くなり(.374)、GO/AOも0.55と極端にゴロを打たせる率が低かったため、今季は持ち味である奪三振能力を維持しつつゴロでのアウトもより多く積み重ねたい。

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