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松井秀喜が日本人選手初のワールドシリーズMVPに、イチローは日本人通算安打記録を樹立――日本人野手のメジャー挑戦を振り返る【2009年編】

2020/07/13

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日本人選手初のワールドシリーズMVPに輝いた松井秀喜

 最後は、ワールドチャンピオンに輝き、日本人選手初のワールドシリーズMVPを受賞した松井秀喜だ。
 
 同年は、自身初の4番で開幕を迎え、開幕戦では本塁打を記録。この1本は恩師・長嶋茂雄氏の通算444本塁打を超える日米通算445号本塁打となった。
 
 以降も前年負傷した膝の痛みの影響で、指名打者として出場を続けていたが、打撃の調子が上向かず、低調な成績が続いた。
 
 満身創痍ではあったが、徐々に復調の気配を見せると、例年以上の勝負強さを発揮。チームの地区優勝にも貢献した。
 
 ポストシーズンでも活躍を見せ、駒を進めたワールドシリーズでは、持ち前の打棒を爆発させた。第2戦では決勝本塁打、第3戦でも2試合連続となる本塁打を放った松井秀。王手をかけて迎えた第6戦では、先制本塁打を含む3安打6打点の大活躍を見せ、チームをワールドチャンピオンへと導いた。さらに、シリーズ合計13打数8安打3本塁打8打点の成績が評価され、日本人選手初のワールドシリーズMVPを獲得する快挙を成し遂げた。
 
 レギュラーシーズンでは142試合に出場。打率.274、28本塁打、90打点、OPS.876をマークした。万全の状態ではない中で出場を続け、特にポストシーズンに入ってからは目覚ましい活躍を見せた。そしてこの2009年を最後にヤンキースはワールドチャンピオンから遠ざかっている。
 
 
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