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MLB最高の選手は誰だ! 救援投手総合能力値ランキング1位~5位。最強リリーフ左腕、無冠の帝王も(2019シーズン版)

マイク・トラウトやジャスティン・バーランダーを筆頭に、MLBには数々のスター選手が存在する。そして、それらの選手をあらゆる視点から分析することも野球観戦の醍醐味だろう。今回ベースボールチャンネル編集部では、メジャー屈指の実力者たちの各能力を様々なデータを参照して数値化し、平均値を算出。それをもとにしたランキングを紹介する(年俸は『BASEBALL REFERENCE』、変化球割合は『MLB.com』を参考)。※成績は2019シーズンのみ、サイン盗み等を考慮しないものとする

2020/07/11

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【総合1位】リアム・ヘンドリクス


 
 各チームを代表するビッグネームのリリーフ、守護神の中で総合トップに輝いたのがアスレチックスのヘンドリクスだ。通算でもシーズンを通じてのタイトルがなく、昨季ようやく自身初めてオールスターゲームに選出された男ではあるが、残した数字を見れば、メジャートップに君臨することにも納得できる。
 
 メジャー9年目でキャリアハイの75登板を果たし、タフネスぶりを見せた右腕。その心強さは成績にも表れ、フォーシームの平均球速が96.5マイル(約155キロ)を計測し「球速」で95点を獲得した他、「制球力」や「奪三振能力」もともに90点を超え、バランスの良さは群を抜いた。
 
 試合後半で登板し、試合の行方を左右する一打を打たれるか打たれないかがリリーフ投手の腕の見せ所だが、その分かりやすい基準の1つとして得点圏での被打率が挙げられる。ヘンドリクスはここで.190をマークして「メンタル」として90点を獲得した。
 
 他にも得点圏被打率が1割台の投手は少なくないが、75試合以上の登板で「メンタル」で90点以上だった投手はヘンドリクスとアンドリュー・チェイフィン(ダイヤモンドバックス)の2人のみだった。
 
 ヘンドリクスは昨季セーブの数こそ20にとどまったが、これは7回~8回にセットアップとしての登板も多かったから。それでも、7月~10月で計23セーブをマークして守護神としての立ち位置を固めてチームの勝利、ポストシーズン進出を強く後押しした。
 
 
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