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MLB最高の選手は誰だ! 投手総合能力値ランキング1位~5位。打者を圧倒する無敵の怪腕たち(2019シーズン版)

マイク・トラウトやジャスティン・バーランダーを筆頭に、MLBには数々のスター選手が存在する。そして、それらの選手をあらゆる視点から分析することも野球観戦の醍醐味だろう。今回ベースボールチャンネル編集部では、メジャー屈指の実力者たちの各能力を様々なデータを参照して数値化し、平均値を算出。それをもとにしたランキングを紹介する(年俸は『BASEBALL REFERENCE』、変化球割合は『MLB.com』を参考)。※成績は2019シーズンのみ、サイン盗み等を考慮しないものとする

2020/07/10

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【総合3位】ジェイコブ・デグロム


 
 2年連続ナショナル・リーグのサイ・ヤング賞と波に乗る右腕。チームの大黒柱として今季も活躍した。また、左打席から放つ美しい本塁打も注目を浴びた。
 
 防御率はリーグ2位、奪三振とWHIP(1イニングごとに許した出塁の平均)は同1と、投球の質はMLB最高クラス。一方でわずか11勝(リーグ18位)の“悲運”ぶりも有名だ。今季は2本塁打と自身の打席でも活躍したことも合わせ、不思議な存在となっている。
 
 躍動感のあるフォームから投げ込まれる速球は平均96.9マイル(約156キロ)。鋭いスライダーの最速が155キロ近くを記録するなど、異次元の馬力を誇った。主とするのはこれにチェンジアップを加えた3球種ながら、質の高さと投球術で打者を寄せ付けなかった。
 
 伝統的な成績よりも、投球自体の質を重視する現在のトレンドを大きく後押ししているデグロム。『スタットキャスト』などによって細かなデータが得られる現代MLBではお手本とされる一人だ。今季こそは勝ち星も積み上げ、チームの躍進を支えたい。

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