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サイヤング賞有力候補にダルビッシュ有! MLB公式サイトが可能性大の5投手を選出、剛腕コールらも

2020/03/30

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13年には投票2位も…最強右腕シャーザーが受賞

 サイ・ヤング賞の受賞経験はないものの、今季以降にチャンスがある投手について米公式サイト『MLB.com』が29日(日本時間30日)、特集記事を発表。シカゴ・カブスのダルビッシュ有投手ら5人が候補に挙げられた。
 

 
 同サイトではまず、過去に凄まじい実績を残しながらも、サイ・ヤング賞(最優秀投手賞)を受賞することなく現役引退した投手を紹介。歴代最多奪三振(5714奪三振)のノーラン・ライアン氏、ニューヨーク・ヤンキースなどで通算270勝を挙げたマイク・ムシーナ氏らの名前が挙がった。
 
 そして現役選手からは、サイ・ヤング賞の受賞歴はないが、今後可能性がある投手が挙げられ、カブスのダルビッシュも候補に。2013年には13勝9敗、防御率2.83、ア・リーグ最多の277奪三振の好成績を残したものの、惜しくも当時デトロイト・タイガースのマックス・シャーザー投手(現ワシントン・ナショナルズ)に賞を譲った過去がある。
 
 サイ・ヤング賞投票2位は日本人投手として最高位だっただけに、投手最大の名誉まではあと一歩のところだった。以降は右肘の内側側副靭帯再建手術(通称トミー・ジョン手術)などの影響で不本意なシーズンを送っていたが、昨季後半戦は防御率2.76と大活躍。今季はエースとしての活躍が期待されており、サイ・ヤング賞の有力候補だ。
 
 また、ボストン・レッドソックスのクリス・セール投手も名を連ねている。今月にも左肘のトミー・ジョン手術が決定し、復帰予定の来季には31歳のシーズンを迎えるが、本来の実力を発揮できればまだまだチャンスはあるだろう。10年代を代表する剛腕左腕の復活に期待がかかる。
 
 さらに、オフにワシントン・ナショナルズと7年2億4500万ドル(約267億円)の大型契約で残留を決めたスティーブン・ストラスバーグ投手、投手史上最高額の9年総額3億2400万ドル(約352億円)でニューヨーク・ヤンキース入りしたゲリット・コール投手も候補に挙げられた。昨季は両投手ともに充実したシーズンを送り、特にコールは今後の最有力候補といって間違いない。
 
 最後の1人にはナショナルズ左のエースとしてチームを世界一に導いたパトリック・コービン投手が選出。候補に挙げられた5投手以外にもシャーザーやジャスティン・バーランダー投手(ヒューストン・アストロズ)ら過去に受賞歴がある“本命”もおり、ますますヒートアップが予想される。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大の影響でシーズン日程はまだ定かではないが、今季も賞レースから目が離せない。