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プイーグがドジャース時代の因縁ジャイアンツに移籍? シーズン開幕延期は暴れ馬にとってチャンスになるか

2020/03/25

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Getty Images



 MLBが2020年シーズンの開幕延期を決定する前、今オフのFA市場は近年珍しく順調で、ほとんどの大物選手の契約が成立していた。その中で未だに去就が決まっていないヤシエル・プイーグ外野手の獲得をサンフランシスコ・ジャイアンツが検討していると複数のメディアが報じている。
 

 

メジャー屈指の強肩強打。トラブルメーカーとしても有名

 昨シーズンはシンシナティ・レッズとクリーブランド・インディアンズに所属したプイーグは現在29歳。年齢的にも最盛期と見られ、昨シーズンも24本塁打、84打点、19盗塁を記録しているように、持ち前のパワーとスピードは健在だ。メジャーきっての強肩の持ち主としても知られ、守備面での貢献度も高く評価されている。
 
 プイーグは2012年にキューバからメキシコへ亡命し、ロサンゼルス・ドジャースと7年契約を結んだ。同年はマイナーリーグでプレーし、翌2013年6月にメジャーへ昇格すると、未だに語り草になるほどの衝撃的なデビューを飾った。
 
 メジャー初打席でヒットを放ち、その試合は4打数2安打。その翌日に2本塁打、その2日後には満塁本塁打を放つなど、デビュー後1週間の成績は打率.464、4本塁打、10打点を記録し、ナショナル・リーグ週間MVPに選ばれた。
 
 その後の6シーズンもドジャースのスター選手として活躍する一方、球場内外で様々なトラブルを引き起こしている。
 
 シーズンオフには時速100マイル(約160キロ)以上のスピード違反で3回逮捕されている。球場内でも度々乱闘事件で主要な役割を演じてきた。特にドジャースに在籍した最後のシーズンとなった2018年には、ジャイアンツ戦で乱闘を引き起こして退場処分を受け、2試合の出場停止を科せられた。レッズに移籍した2019年は7月末までに2回の乱闘事件により退場処分を受け、その後移籍したインディアンスでのキャリアは3日間の出場停止処分から始まっている。
 
 故障も多く、2015年には3回、2016年には1回、2018年には3回、故障者リスト入りで欠場している。
 
 その実力にもかかわらず、未だにプイーグの行き先が決まらないのは、“The Wild Horse”(「暴れ馬」)のニックネームを持つこの外野手が過去に引き起こした様々なトラブルが球団側の獲得を躊躇する理由になっているのかもしれない。2018年には代理人事務所の『ワッサーマン・メディア・グループ』からも契約を解除されている。

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