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前パドレス・キンズラー氏が東京五輪で電撃復帰 メジャー通算257発の二塁手がイスラエル代表入りへ

2020/03/24

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17年WBCでは米国代表として初優勝に貢献

 前サンディエゴ・パドレスのイアン・キンズラー氏が、イスラエル代表として東京オリンピックで現役復帰する見込みとなった。米メディア『NBC Sports』が23日(日本時間24日)、伝えている。
 

 
 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)拡大に伴い、予定通り開催か延期か、それとも中止になるのか大きく揺れる東京オリンピック。今大会では野球・ソフトボールが競技種目として復活することでも注目されているが、かつてメジャーリーグで活躍した二塁手が参加する可能性が高まっている。
 
 同メディアによれば、昨季パドレスでプレーし37歳で現役引退を決意したキンズラー氏が、新たにイスラエルのパスポートを取得。ユダヤ系米国人として知られるキンズラーだが、イスラエル代表として東京オリンピックへ参加する意向であることが分かった。
 
 06年にテキサス・レンジャーズでデビューしたキンズラー氏は走攻守3拍子揃った二塁手として活躍。30本塁打&30盗塁(09年、11年)を2度達成し、通算成績は1888試合で打率.269、1999安打、257本塁打、909打点、243盗塁。ゴールドグラブ賞(16年、18年)も2度受賞するなど、二塁手として一時代を築いた。
 
 17年開催の第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)では米国代表としてプレーし、主にリードオフマンとして活躍。プエルトリコとの決勝戦では先制本塁打を放つなど、国際舞台でも持ち前の勝負強さを見せつけた。今年6月で38歳となるが、昨季引退したばかりとあって、代表チームにとって大きな戦力となるだろう。
 
 イスラエルは通算81本塁打のアイク・デービス内野手、通算124勝のジェイソン・マーキー投手など実績ある元メジャーリーガーが前回WBCで代表入り。当時マイナーリーガーだったジョジュ・ゼイド投手が大会最優秀投手賞を受賞するなど、ダークホースとして大会を大いに盛り上げた。
 
 他にもライアン・ブラウン外野手(ミルウォーキー・ブリュワーズ)、ジョグ・ピーダーソン外野手(ロサンゼルス・ドジャース)らがユダヤ系米国人として知られているが、シーズン開催中なら代表としてオリンピックに参加することは不可能だろう。そんな中で、絶大な実績をもつキンズラー氏はイスラエル代表をどこまで導けるだろうか。