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機動力野球復活へ。 米公式が最速チーム特集、山口俊加入のブルージェイズがトップに

2020/03/13

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10年代はジャイアンツ、ロイヤルズの戦法が球界席巻

 走力に優れた球団について米公式サイト『MLB.com』が12日(日本時間13日)、特集記事を発表。データを基にランキングされ、トップはトロント・ブルージェイズとなった。
 

 
 MLBでは近年のフライボール革命などで本塁打が急激に増加傾向にあり、昨季はミネソタ・ツインズ、ニューヨーク・ヤンキースが年間300本塁打を記録。ビッグボールが主流となる中、同サイトでは昨季のデータなどを基に、走力に優れたチームをランキングした。
 
 1位に輝いたのは山口俊投手が加入したブルージェイズ。若くて走れる選手が多く、昨季は元盗塁王(94年)のクレイグ氏を父にもつケバン・ビジオ内野手、同じく二世選手であるボー・ビシェット内野手が走塁面でも活躍していた。特にビジオは1年目でチーム最多盗塁(14盗塁)をマークしており、サイクル安打も達成している。
 
 2位になったのはサンディエゴ・パドレスで、昨季大ブレイクを果たしたフェルナンド・タティスJr.内野手が最も走力に優れている選手として取り上げられている。昨季打率.317、22本塁打と活躍したタティスJr.だが、機動力も持ち合わせた5ツールプレーヤーとして評価は非常に高い。
 
 3位はフィラデルフィア・フィリーズ。25歳のスコット・キンガリー外野手をはじめ、主砲ブライス・ハーパー外野手ら走力のある選手が所属。特に”走れる捕手”であるJ.T.リアルミュート捕手がおり、デビュー6年で40盗塁を記録している。今季は16年以来の2桁盗塁達成にも期待がかかる。
 
 4位にはダルビッシュ有投手の所属するシカゴ・カブス、5位には昨季ナショナル・リーグ最多盗塁(37盗塁)のロナルド・アクーニャJr.外野手が所属するアトランタ・ブレーブスが選ばれた。
 
 2010年代前半はサンフランシスコ・ジャイアンツやカンザスシティ・ロイヤルズなど、機動力と確かな守備力を軸に、投打にバランスのとれたチームがワールドシリーズを制してきた。現在はフライボール革命などで本塁打全盛となっているが、2020年代はどのような戦法のチームが出てくるだろか。