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平野佳寿はマリナーズへ 、単年1億7000万+出来高で合意「ブルペンに求めていた安定感を生む」

2020/01/31

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新天地ではクローザー抜擢も

 シアトル・マリナーズはアリゾナ・ダイヤモンドバックスからフリーエージェント(FA)となっていた平野佳寿投手を獲得した。米メディア『ESPN』が30日(日本時間31日)、伝えている。
 
 同メディアによると、マリナーズは平野と1年160万ドル(約1億7400万円)で契約合意。登板数や登板状況に応じて出来高が加算されていく契約となっており、トレードされた場合には25万ドル(約2700万円)が支払われることになる。
 
 平野獲得に関して、マリナーズのジェリー・ディポートGMは「彼の経験と空振りを奪う力が組み合わさり、ブルペンに求めていた安定感を生むと考えている」とコメント。日本人メジャーリーガーとしては球団11人目となった。
 
 平野は18年にダイヤモンドバックスでデビューすると、75試合で防御率2.44の好成績をマーク。26試合連続無失点を達成するなど、いきなりの大活躍を見せた。昨季は右肘の故障などもあって防御率4.75と大きく成績を落としたものの、チーム4位の62試合に登板していた。
 
 渡米2年間での通算成績は137登板で防御率3.47、4セーブ、47ホールド。決め球であるスプリットを武器に、主にセットアッパーとして活躍している。クローザーが不調の場合は、代役を任されることもあった。
 
 新天地となるマリナーズは昨季、救援防御率4.77はリーグ12位とブルペン陣が低迷。シーズンを通して定着したクローザーやセットアッパーはおらず、選手の入れ替えも激しかった。現時点でもクローザー候補は定まっていないだけに、平野が抜擢される可能性もある。
 
 チームは現在若手選手を中心にした球団再建期であり、昨季はエドウィン・エンカーナシオン内野手(現ホワイトソックス)ら主力選手を次々にトレードして若手有望株を獲得していた。頼れるベテラン選手は多くないだけに、平野の存在はチームにとって大きなものになるはずだ。
 
 なお、マリナーズは同日にマイアミ・マーリンズを自由契約になった元中日ドラゴンズのチェン・ウェイン投手とのマイナー契約を発表。チームには埼玉西武ライオンズで活躍した菊池雄星投手もおり、今季のマリナーズは、日本球界で活躍した投手が揃うことになりそうだ。

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