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ブレーブス、FAオズーナを1年19.8億円で獲得 複数年契約の足掛かり?「ドナルドソンと同様」

2020/01/22

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ドナルドソン放出で欲しかった長距離打者「チャンスだった」

 アトランタ・ブレーブスが、セントルイス・カージナルスからフリーエージェント(FA)となっていたマーセル・オズーナ外野手と1年1800万ドル(約19億8000万円)の契約を結んだと発表した。米公式サイト『MLB.com』が21日(日本時間22日)、伝えている。
 
 ブレーブスが、主砲ジョシュ・ドナルドソン内野手の放出に伴い、長距離砲オズーナの獲得に成功した。現在29歳のオズーナは2013年にマイアミ・マーリンズでメジャーデビューを果たすと、2年目に23本塁打と長打力が開花。2017年にキャリア最多となる37本塁打を放つと、翌年カージナルスに移籍しても2年連続20本塁打以上、80打点以上と期待通りの成績を残した。
 
 昨季は29本塁打ながらキャリア最低の打率.241にとどまったが、それまで5個が最多だった盗塁数が12個と走力を発揮するシーンも目立った。メジャー7年間の通算成績は、931試合で打率.272、963安打、148本塁打、538打点、26盗塁、OPS(出塁率.329+長打率.455).784。通算1000本安打と通算150本塁打は新天地での達成になることが濃厚だ。
 
 また守備でも2017年に自身初のゴールドグラブ賞を獲得。昨季はDRS(守備防御点:各ポジションの平均と比較し、どれだけ失点を防いだかを示す指標)が外野手として+2とまずまずの数字を残しており、若さからも走攻守ともに生かした活躍が期待される。
 
 ブレーブスのアレックス・アンソポロスGMは、オズーナの獲得について、「(ドナルドソンを放出したことで)もう1人の強打者をチームに加えるチャンスだった。我々が焦点に置いていたのは、優れた打者、優れた選手を獲得することだけ」とコメントした。
 
 また、同サイトはオズーナが1年契約を結んだことで「ドナルドソンと同じ道をたどろうとしている」と言及。ドナルドソンは昨季ブレーブスに1年契約で加入し、37本塁打、94打点と活躍したが、オフにFAとなって4年9200万ドル(約101億1000万円)でミネソタ・ツインズと合意した。「単年契約で好成績をマークし、FAで複数年の大型契約を結ぶ」。そのドナルドソンが築いた道をオズーナもたどることになるのではないかと見解を示している。
 
 オズーナはカージナルス時代と同様に左翼での起用が見込まれており、ニック・マーケイキス、ロナルド・アクーニャJr.、アダム・デュバル、エンダー・インシアーテと豊富な人材が外野陣を支え、ナショナル・リーグ東地区3連覇、ポストシーズンでの上位進出を目指していく。

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