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MLBサイン盗み騒動の一方で…王者ナショナルズは準備万端 的確な補強で連覇へ!地区では群抜く戦力

2020/01/18

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Getty Images



主砲移籍に監督解任、同地区ライバルは苦戦か

 今季オフのワシントン・ナショナルズの補強について、米公式サイト『MLB.com』が17日(日本時間18日)、特集記事を発表している。
 
 16日(同17日)にニューヨーク・メッツのカルロス・ベルトラン監督が解任され、ますますサイン盗み疑惑の事件が取り沙汰されているメジャーリーグ。今後もしばらくは話題の中心となるはずだが、一方では、オフシーズン恒例の補強劇からも目が離せない。
 
 昨季悲願の世界一を達成したナショナルズだが、今オフは補強の進展も好調。生え抜き選手であるスティーブン・ストラスバーグ投手と7年2億4500万ドル(約267億円)の大型契約を結び、引き止めに成功したことが記憶に新しい。
 
 それ以外にも、ナショナルズはここまで積極的な補強を敢行。主砲アンソニー・レンドーン内野手がロサンゼルス・エンゼルスへFA移籍したものの、エリック・テームズ内野手、スターリン・カストロ内野手ら実績ある野手が新たに入団した。
 
 さらに、アズドルバル・カブレラ内野手、ハウィ・ケンドリック内野手ら、昨季活躍を見せたベテラン勢とも再契約を結んだ。レンドーン流出のダメージは大きいが、複数のベテラン選手やデビューを控える若手有望株でカバーする形となるだろう。
 
 一方、昨季はリーグワーストの救援防御率5.68を記録したブルペン陣の強化にも着手。昨季後半戦に獅子奮迅の活躍を見せたダニエル・ハドソン投手との再契約に成功すると、ワールドシリーズでは敵側だったウィル・ハリス投手を獲得した。
 
 ハリスは昨季68試合で防御率1.50、26ホールドと圧巻の成績をマーク。ナショナルズにとっては頼もし過ぎる存在だ。他には昨季ブレイクの“最終兵器”ことタナー・レイニー投手もおり、持ち味の100マイル(約160キロ)超えの直球でさらなる成長が期待される。
 
 なお、同地区はアトランタ・ブレーブスから主砲ジョシュ・ドナルドソン内野手がミネソタ・ツインズへ移籍し、メッツは監督解任の緊急事態。オフの間には着実に補強を進めたナショナルズは、今季はライバルたちの中から頭一つ抜け出ることができるだろうか。